読書

『デモリションマン』/『ジョウント』永遠の恐怖

今日、WOWOWで『デモリションマン』を観ました。実はウエズリー・スナイプスのちょいファンだからであってスタローンはどうでもイイのですが、まぁSF仕立てなのですが舞台は2020とかそんなんだったと思うんだけど20世紀の終わり頃に大改革があって、みたいな…

闇金ウシジマくん36巻

日々のルーティンが変則的でそうそう有意義ではないからか、ここんとこ時間の経つのが早いなぁ‥とは思っていましたが昨年11月に35巻が発売された『闇金ウシジマくん』の36巻がもう発売されていたとは…それはそれで何だか早いように思うのですが。 さて35巻で…

冷静沈着でいたい/『ユージュアル・サスペクツ』の罠

昨日は雨降り。前に一辺行った事のある場所へ向かう…割と解り難い場所ではあったけど、わたしは土地勘のアル方なので絶対行きつけるとふんでいました。 駅前の交番でまず確認。雨の中を歩くわたしは"チョレーチョレー"と思っていましたが、その内、前には見なかった…

スティーヴン・キングの原作と映像化『デッド・ゾーン』

そんなわけで先日東京に行ったわけですが、実は大いにカマエテいた所も…と、言うかウチ最寄JR駅→新大阪で30分はかかる+のぞみ2時間30分。退屈してはいけないから本持って行こう、久し振りに『デッド・ゾーン』にしよう、ああ、上巻だけじゃ駄目だ、下巻も持…

S.キング『例のあの感覚、フランス語でしか表せないあの感覚』/コンスタンティン

キング御大の短編集『Everithing's eventual』を日本では『第四診察室』『幸運の25セント硬貨』の2冊にしてあり、どっちも勿論面白いのですが、この『That feeling,You can say what it is in French』は『25セント硬貨』に収録されている短い一編。でもも…

わたしの7年はカレの20年

最近、ちょっとしたキッカケで昔読んでいた、或いは昔読もうと思っていた本を改めて読んだりしているのですが、これがもう恐ろしい程に難しい!昔…って20代前半なのですが‥マァ30年程前ではあるのですが‥内容は覚えているのに、それを改めて文章で読もうとす…

日曜の図書館/日曜の『ミナミの帝王』

今日はかなりと久し振り、区営図書館へ。ちょっと調べものがあったのですが、お目当てに該当する本がなかったので古い江戸川乱歩の短編集を読んだり…しかしこの図書館もだけど、ちょっと大き目の本屋、例えば堂島アバンザのジュンクとか(ってもうあんまり大…

新しい寝具と『ハリウッド・バビロン』

去年末寝具を替えました。これが今年の吉兆になる事でしょう‥ってシングルでも敷布団の交換は力が要るので便利屋・太郎さんに来てもらいました。正直言ってわたしの部屋はカオスなのでヒトになど見せたくないけれど、ビジネスライクな太郎さんには去年もいろ…

田辺聖子/「ことづて」・孝之的なもの

田辺聖子の短編集は読んでいて楽しいです。でも時々怖い話(怪談ではなく)もあったりしてそれがまた面白いのですが、まぁその登場人物の種々多彩である事…ってそんなのアタリマエなのかも知れませんが、作家によってはその作品に登場人物の類型というのが繰り…

文体の基底にあるもの/中原昌也『待望の短編は忘却の彼方に』/ココさん

斯様呼ばれていない所に出向くはしなくてもいい事ばかりをするしこの『冷蔵庫ヘヴン』にしてもその読み辛さは恐ろしく思いつきで書かれているから…って自分のブログをタイトルで呼ぶあたりが難物の予感しかしないのですが、まぁそこはNo.1読者であるわたしの…

『闇金ウシジマくん』35巻/連載物の難しさ

宮部みゆきの小説に『理由』というのがあって、わたしは文庫か単行本かで読んだのですが、これが割と解り難い話。文庫なり何なりでまとめて読んでも解り難いので、コレを初出の新聞掲載時に読んでいたら絶対にお手上げだったと思います(実はちょっと新聞でも…

河合隼雄『ユング心理学入門』/自分という物語

物凄く今更な話ですが、わたしがユングに出会ったのが河合隼雄『ユング心理学入門』だったのは良かったと思います。18才の頃だか、当時大阪はアメ村にあった天牛書店でカヴァも無く安かったから…というのはありますが、でもこの本が無ければものの見方が180…

熱が出る程面白い/夏目漱石『坑夫』&夢十夜

少し前から唐突に「我輩はジョルジュである」というのを書き始めてあまりの面白さに自分でハマッています(そりゃそうです‥わたしは『冷蔵庫ヘヴン』のNo.1読者、これすなわち面白がって書いているから何度でも読み返す)。 勿論コレは夏目漱石の『我輩は猫で…

中原昌也/行方未知/ヌヴェル・ロマン

TV等で「行方が解っていません」という言葉を耳にする度に(は、大袈裟?まぁたまに) "行方未知" という人名がふっと頭に浮かんだりするのですが、まぁ誰なのでしょうか?40年かそこら前にカドカワから文庫で出版された『イマージュ』というエロティックな小…

『腑抜けども悲しみの愛を見せろ』/本谷有希子・文章というもの

最近はちょっとでも解り易い文章をと心がけているつもりが、なんだか一層よくわからないわたしのブログですが、この「よくわからない」雰囲気はどこかで読んだ事があると思って考えてみたらこの『腑抜けども悲しみの愛を見せろ』に出て来る姉ちゃんの文章。 …

きょうの猫村さん・8/家事というものの実質

今日は大雨。神社でおじいさんが心配していた程の台風という感じではないのはよかったかも?まぁそれは兎も角、居間で天気予報を観ようと思っていたら「新国立」のニュース。これはわたしには直接的には全く関係のない話なので"ハハ、こりゃ安倍さんも大変や…

陰陽師/冷蔵庫ヘブン

とても暑い今日ですが、玄関わきを片付けているとものすごく茶色く変色してしまった紙袋が出てきて何かと思って見てみたら京都・晴明神社にお参りした時に分けて頂いた(と、言ってもお参り料は払っている)晴明神社の砂。本当は井戸の水を分けて頂きたくて東…

アンドレ・ブルトン『ナジャ』

アンドレ・ブルトンのこれを初めて読んだのは中学校の頃だった。結構難解な部分もあるけれど実にフシギでヘンな話だった。なによりも唐突にブルトンの前に現れるナジャが奇妙でわたしにはカッコよく思えた。そりゃブルトンもそう思ったのだろう。なんかその…

貧乏人の恐ろしさ/闇金ウシジマくん・34巻

6/30に発売されていたのに気付かず昨日(7/2)の夜、急いで駅前のブックファーストに行ってきた! ブックファーストというのは阪急電鉄が経営するチェーンなので関西じゃない地域の方は知らないかも。もっと近所西側の商店街にあった本屋はのきなみ撤退してい…

クライブ・バーカーの怖い話をして怖がってもらえなかった

今から30年位前、東京出張の帰りキオスクで見つけたのがこの本。クライブ・バーカーの『血の本』シリーズの1巻目『ミッドナイト・ミート・トレイン』なのですが、オドロオドロしい表紙の割にはそういう内容ではなかった。どちらかというとユニークなホラー?…

レベッカ・ポールソンのお告げ/13の恐怖とエロスの物語

この表題作はS.キングの奇妙な短編というか某長編(確かトミーノッカーズ)からのクリップアウトなのですが、そんなにエロティックな話でもない。この短編集の5作目にあたる『吸血鬼クリーブ、すなわちゴシック風田園曲』という作品がある意味とても恐ろしい。…

叔父の本棚で出会った彼

昔、母親から「アンタの読む本は頭が悪そうなんばっかりや」と言ってあまり本を買って貰えなかった。主にわたしは『SFジュブナイル』のシリーズを集めていた。キッカケは勿論「時をかける少女」なんですけど。アレに入っていた他2編の短編もすごく面白かった…

故・ナンシー関の唯一の読み違え/豊川悦司

まぁ「好き好き」というのもあると思うのですが'92年頃のエッセイでナンシー関氏が「ストップ・ザ・トヨエツ」というのを書いていた事がありまして‥実はわたしは当時あまりTVを観ていなかったし豊川悦司のブレイクみたいな瞬間って知らないのです。っていう…

村上龍『55才からのハローライフ』/55才かなぁ?

昨日猫ジョルジュの事でお世話になった警備員さんのちょっと高齢であった事から、この本を思い出した。1月にブコフで購入した短編集(文庫)。カヴァ裏のメモを読むと痛そうな話ばっかかなぁ‥と思ったけどわたしとて52才!まぁ読んでみようか、と。 基本、村上…

ハリー・クレッシング『料理人』/抑鬱の波

父の死後、わたしはだんだん痩せていった。まぁ以前は身長162cmのところ60k近くあったのが今や50kgを切るというのは病的という事はないのだけれど元々フックラしていたわたしがフックラでは無くなった事をまずは親族、そして知人や友人が指摘してくる。でも…

スティーヴンキングの痛い恐怖/ミザリー

昨日『ペットセメタリー』の事を書いて読みたいと思ったらコッチが出てきました『ミザリー』。これも映画化されていてニコ2で観る事が出来ます。ただ、この映画版は原作とはかなり違うのですがイイ出来かとも‥ただアニーを演じたキャシー・ベイツが原作イメ…

ペットセメタリー/スティーヴンキングの切なさ

これは2〜3日前、実際にあった事なのですが「交通事故で死んだ猫を土葬したところ生きて帰って来た」みたいなニュース。動画がまだあればこのリンクで観れると思いますが、結構傷多き様子。事故の傷?でも元気そうでもあるしよかったよかった‥ですがネットで…

ジャック・ケッチャム/気分の悪さで有名な作家

初めて読んだのが『隣の家の少女』でかなり気分が悪かったのですが、『老人と犬』。これは勧善懲悪ストーリーかと思うと主人公ラドロウはどことなくおかしい。愛犬を殺されたその報復をする気持ちは解るのだけどちょっとやり方がおかしい。犯人たちに腐敗し…

「父の娘」とその母親や妹/桐野夏生『グロテスク』

先日言及した「父の娘」で特に引用されていたのがあの「東電OL殺人事件」渡邊泰子と「私にはその価値がある」の木島佳苗だったのですが、そのどちらもがやはり「長女」なのですよね。 どうして長女なのか‥というと「父」にとって「長女」は愛情のみならず期…

妹へのサンドイッチ‥『欲望という名の電車』

今朝7時に妹が東京へ出発するというので昨夜からサンドイッチを作っておきました。サンドイッチといってもトーストを2枚にスライス、そこにマヨネーズを塗って間にレタスとゆで卵とハムをはさんだだけのもの。それを2等分しておいた、その半分を妹は食べまし…