読書

本屋さんの斜め上な努力/ジャパゾン

本屋、それも大きい書店には本を買いに行きます。わたしのお気に入りはなんといってもジュンク堂。とりそろえがいいし、この画像にあるようベンチも多いし‥ってもわたしはベンチに座れたことナイですけど。熟年男性でギッシリ。まぁわたしは「目的の本」があ…

「うん、この話知ってる」

昔‥30年位前でしょうか、故・中島らも氏が朝日新聞紙上にて掲載されていた『明るい悩み相談室』はとても愉快でした。だいたいの話が投稿者のご両親に於ける笑い話。らも氏によると「本当に深刻なお悩みもあったのですが」まぁ、皆まで言うな、ですね。 そん…

父の黒歴史/『萬流コピー塾』

バブル、その少し前から糸井重里氏は面白い存在でした。そのコピーライターとしての仕事も見事でしたが『ビックリハウス』でいろいろな言葉を「ハツメイ」したり、スターリン(というバンド)の遠藤ミチロウと資本主義の病みを語ったり(これは宝島カセットブッ…

村上龍/『共生虫』

単なるアルバイトでは駄目な気がしています。職種に拘らず定職につかないと生活の時間帯がきっちりしない、ここはハロワに行くべきところ‥なんて思っている今日この頃、今朝、通勤(移動時間)のヒマつぶしにこんな本を。村上龍『共生虫』。画像は文庫ですが、…

『火車』

id:metoo7sさんの見た韓国版というので思い出しましたが、あれは壮絶な話でしたね。 主人公‥と言っていいかどうかわかりませんが、逃げまくる女性がなんとか自分のアイデンテティを確保しようと犯罪に走るところ、あとお母さんが悲惨な状況にいるところ‥その…

東海林さだお氏のエッセイときては‥/魚肉ソーセージ

最近父の事もあって夜あまり眠れないのですが、そういう時に手が出るのは東海林さだお氏の食べ物エッセイ。 「丸かじり」シリーズが数冊ベッドのわきに積んであり、パラパラめくるだけでなんとなく気が休まります‥モチロン食べ物以外のエッセイもイイのです…

うわ!またも地雷/T.ウィリアムズ『欲望という名の電車』

先日『呪い』という短編集読んでイタイ思いをした所だというのに、うっかり『欲望という名の電車』を読んでしまいました‥やっちゃった! これは演劇用のシナリオ仕立て、すごく痛々しい話。作者のT.ウィリアムズ氏は「ブランチ(主人公の名)は私だ」と言った…

テネシー・ウィリアムズ『呪い』でどんより

未だ夢見がちだった学生時代に読んだからか「いいなぁ」と思っていたT.ウィリアムズの短編集ですが、ウン十年たって読むと感想が全く違いました。文体の詩的さは美しいのですが、概ね「イタイ」のです、主題が。 社会に不適合な主人公たち‥今、学生時代と違…

ナチ・ドイツと言葉

今はまだ10ページくらいしか読んでないのでなんとも言えませんから何とも言えませんが、この著者と私はあまり意見が合わない予感‥

シルビア・クリステル主演となると‥

マンディアルグの小説「余白の街」も、映画の「夜明けのマルジェ」どっちも好きではあるけれど、「原作」と「映画」が違うにもほどがある! 原作も映画も主人公が絶望感のあまり(そういうことがあり)バルセロナ(映画ではパリ)の売春婦を買ってよりいっそう心…

あまりにも面白すぎる/カフカ『変身』・通販サイトふう

桜殿がみくしの方で引用されていたのですが、あまりにも面白いのでこっちにも転載させていただきます! ★通販サイトふう・カフカ『変身』まとめ★ 実際、カフカの小説って「これって‥笑うところ?」な部分が多いので、違和感があまりないのにも驚きです、こう…

いやいやえん/思い出の一冊

多分、わたしが生まれて初めて「これは面白いなー」と思った本。 ウチの父親がディズニー好きで、幼児(幼稚園以前)のころはディズニー関係のポップアップ絵本などをよく買ってきてくれたりしたのだけれど、そちらはちょっと‥それこそ「いやいや」父親の趣味…

あの伊藤潤二が‥

伊藤潤二といえば『富江』シリーズをはじめとする(幾分シュールな)ホラーまんがのひとですし、わたしもファンなのですが、これには驚きました!‥って、初めてコレを読んだのはもう3〜4年前でしたが、ギャグまんがだったのです。 まぁ実際のところ、ホラーと…

闇金ウシジマくん・23巻!

いちおう昨日(11/30)が発売日で即!買ったのですが、ちょっと忙しくて読めなかったの、今日読んだけど、いろいろとナイスな展開デシタ! カウカウファイナンス(丑島くんの会社)のメンバーたちが、普段「お金を借りているひとたち」でよく解っているはずなの…

闇金ウシジマくん22巻!

気付かずにいたよ! ウシジマくん22巻発売されてたんだ‥ そういうワケで、久し振りにTV版『闇金ウシジマくん』の動画を観たんだけど、漫画とは違う面白さがある。っていうか"丑島"社長のキャラが別物のようで、しかし不思議と合っている。 ちょっと自分用に…

小谷野敦『谷崎潤一郎伝』/松子のヤローッ!!!

この本は、とりあえず谷崎潤一郎ファンにとってはとても面白い内容です。 ブンガク的な分析云々よりも、かれの人間としての一生というか、まぁいろいろとゴシップ的な面白さがわたしには感じられました。 って、読んだの4,5年前なので詳細は曖昧だったり…

スティーブン・キング/ゴールデンボーイ

もともとは『ディファレント・シーズンズ』という一冊本で、其々の季節をテーマに4話。 そのうち冬以外の3話が映画化されていますし、よく出来た話ばかりなのですが、その中で夏がテーマの"Apt Pupil(優等生)"という話がとてもコワイ。その邦題が『ゴール…

丑島くんの21巻がァッ!!!!!

ゴールデンウィーク。 ...とはいえ、それほどアクティヴでもないわたしなど、たいして華やかなエントリをウpできない、或いは「去年もそこ行ってね?(石ふしぎ展・後述)」とかなんですが、いつのまにか『闇金ウシジマくん』の21巻(左画像)が出てたことにすら…

ジュンク堂、大丈夫か?

今日、仕事の資料探しに『丸ジュン』に行ってきた(画像)。 っていうか「日本一の品揃え」というから大いに期待して行ったのだが、中に入ってみると、ほぼ堂島アバンザにあるジュンクがちょいと大きくなった感じ。品揃えも特にいいという感じではない。 もし…

シーモア・クワストのイラスト/The Pancake King

こういう作風ってどういうんだろう。時代的にはサイケデリックなのだけど、色遣いが微妙に優しく、ロゴが入ると途端にアールデコっぽくなったり。 さて、そんな作風が"My Faborite"であるシーモア・クワストがイラストを描いているこの絵本"The Pancake King…

キャットシットワンの漫画購入!

そもそもわたしが"Cat Shit One"の存在を知ったのはヴィレッジヴァンガード(以下VV)のニュースペーパーでのこと(おっと、Village Vanguardといってもジャズクラブじゃないですよ、本屋)。 裏表紙にデカデカと広告がうってあり「大好評発売中!」‥なのでVVで…

こわい!もの

闇金ウシジマくん・18巻

中学2年生のウシジマくん(丑島馨)の活躍と、鰐戸3兄弟=中でも末っ子の三蔵の活躍がとても香ばしい巻。 ググッてもロクな画像がナイので明日にでも自分で描きます‥しかし"中二""ウシジマくん"とか、三蔵の"末っ子"なんていう表現の甘やかさとは裏腹、爆発…

ウシジマ君にぞっこん‥

確かに!今更、ですよね『闇金ウシジマくん』なんてサ。 でもいいじゃん。「明日気付くよりは今日」流行に5年ほど遅れてたってそれがマイ・スタイル。明日よりは、今日、です。 ところでこういうのも「2次元」っていうのかしらん?っていうか「萌え」? 実…

聖☆おにいさん vs. 闇金ウシジマくん

いや〜『聖☆おにいさん』面白い‥なんかもう「ファンシー」といっていい感じです。 やはり日本人、"ファンシーとヤンキー"が基本という故・ナンシー関氏のお言葉つくづく本当だと。画像を検索すると、未だ4巻しか出てないマンガとは思えないほどの数字&ファ…

『聖☆おにいさん.1』中村光

神様のバチと言えば..... 以前から「どんな話なんだろうなぁ〜」と思ってたらブクオフに1巻があったので買って読んでみたらかなり!面白かった‥しかしシッタルダ王子(ブッダ)はいいけど"いえっさサン"ことイエスさん、あまりにもミーハーでそこがまたオモシ…

『終わらない夏休み(WEB小説)』/なんだこりゃ!

「ググッてはいけないキーワード」にあった『終わらない夏休み』を読んだ。 スンゲーご都合主義の上に非科学的すぎ。 でもこういうのって男の子は好きみたいやね‥村上龍も「SM系のストーリーは若い男の子が確実にヌける」って言ってたし‥おっとっと、ネタ…

あいまいな色が好き。−セツのおしゃれノート−/長沢節 

いにしえのマイ・ファッション・アイコン‥長沢節(ナガサワぶしとちゃうえ〜ナガサワ・セツ)さま‥ ★ ★ ヤンキー臭い私は高校中退。 それだと就職が難しいので大阪の専門学校に行ってグラフィックデザインの勉強をしました〜というのは大嘘。 専門学校に行った…

久々に徹夜/平野啓一郎『決壊』上・下

あ、徹夜っても貫徹じゃないよ‥昨日の晩、一旦寝てからなんか3時間くらいで目が覚めちゃったので「あーちょい続きでも読みますかいのぅ〜」と下巻のはじめ、廃ホテルに警察が行く辺りから。 ★ ★ そして朝7時、ゴミ捨てに出てベッドに戻った頃、多分この小…

平野啓一郎/決壊

読み始めたばかり。 特にこの作家に偏見はないけど、しかしやはり三島由紀夫と比べてしまう。 内容は現代的であり三島の回顧主義的な文体とは違う、違うのだけれどレトリカルな部分が似ているようで、しかし、粘着度が高い部分が好嫌を分かつところじゃない…