新しい寝具と『ハリウッド・バビロン』

 去年末寝具を替えました。これが今年の吉兆になる事でしょう‥ってシングルでも敷布団の交換は力が要るので便利屋・太郎さんに来てもらいました。正直言ってわたしの部屋はカオスなのでヒトになど見せたくないけれど、ビジネスライクな太郎さんには去年もいろいろお世話になっているのでそこは大丈夫です。
 さて寝心地の良くなった寝床で早速読んだのは『ハリウッド・バビロン』です‥っていうか前の敷布団の下から出て来た!なんという扱い…ってこれはわたしが高校生の頃に父が買ってきて読んでたのの御下がりですが、もっと大事にしてはどうかとも。ってわたしですが。画像の通りボロっとなっている上に途中のページで切れかかっていたりして。申し訳ない上に読み辛かったり。
 
 映画に関しては所謂「無声映画」とは全く縁がないですし、出て来る俳優や女優なんて半分も知らないですが、この本は読み物としてとても面白い。バビロンと言うからにはやはり惡の都としての歴代スキャンダルが描かれている、そしてその何ともな写真も。
 わたしがこの辺の空気を実映画で感じたのはグロリア・スワンソンの『サンセット大通り』ですが、スワンソンも執事役のシュトロハイムもよくもまぁ…という位「崩壊したバビロン」を演じてい、自分で辛くないのかとか思ってしまいます。これは一種ホラブルでしょう。
↓ここで観れますけど

 ちなみにこの著者ケネス・アンガーは奇妙な映像作家として後年改めて出会うのですが、『快楽殿の落成』はアリステア・クロウリーの儀式魔術を上手く映像化しているようで実はそうでもない…でも美しい作品ではあります。
↓コレは音楽が違うケドダイジェスト。