ジャック・ケッチャム/気分の悪さで有名な作家

 初めて読んだのが『隣の家の少女』でかなり気分が悪かったのですが、『老人と犬』。これは勧善懲悪ストーリーかと思うと主人公ラドロウはどことなくおかしい。愛犬を殺されたその報復をする気持ちは解るのだけどちょっとやり方がおかしい。犯人たちに腐敗した愛犬を見せに行くとかどうでしょう?
 話としては読めるのですが設定がいろいろヘン。これ、同じテーマでスティーブン・キングが書いたら3倍位の、もっと泣ける話になるのでは‥と思っていたらキング御大自身がケッチャムを評価してるんで考え方はいろいろなのかもしれませんね。