怖さとは?

 クリスマスでした。年末です。
 その深夜というか朝方、スゴイ勢いで顔を踏まれたのでどうせジョルジュであろうと(ロルはギャルだからか顔を踏むような事はしない)そのまま眠りましたが、もしかしてサンタクロースだったのかも?ドア開いてるし「ホーホーホー」と入ってみたらあまりのゴミ屋敷っぷりにダッシュで逃げたのか、猫アレルギーで逃げたのか、わたしの鼾でか…(ジョルジュが外出するので365日24時間ドアは開いている。そこに泥棒すら入らないのはデカいブーツが脱ぎ散らかされているから?まして無神論者のわたしのもとへサンタクロースが来る理由がそもそもナイのですが)。
 だいたいずーっとドアが開いていて灯りもついている家となるとチョット怖いです。
 実際かなり昔、最寄の駅からの帰路阪急の浜側にそういう家があり、ドアのみならず全てオープン。吉本新喜劇のセットのよう?その上家の中の壁には黒い何かでいろいろ書いてあって初見背筋が凍りました。そこにはお婆さんが独りで暮らされておられ、夏場は外に椅子置いて座って我が家を眺めている。これは泥棒が入る所ではない物件でしたが、阪神大震災でも崩壊しなかったのには驚かざるを得ない。

 この世間的にはクリスマスを過ごしさぁ新年だというどちらかというと浮かれた気分の12月後半、何を辛気臭いことを…というと独りで暮らしていると全くと言っていい程ホトンド華やかな気分がありません。
 まぁわたしは家族(とか)と幸せに過ごす休暇というのが根本的に苦手でしたし寧ろ365日24時間通常営業というコンビニ的な、いやコンビニの方がまだ御祭り事ムードがあるかも?な暮らしっぷりwith猫ーズ…で、逆ギレではありませんがあまりハッピーだったりメリーだったりしない本を読んで過ごしたのですが(左画像)特に不幸な話でもありません。
 わたしが一番怖かった小説はS.キング『シャイニング』あの怖さ!あの不幸!あの切なさに比べたら…(角川ホラーは確か『リング』が第1作だと思うのですが、アレは怖かったのにその後の出版物はヴェクトルが違ってきているような)。ホラーというより幻想小説的?あとはサイコもの。

 あと映画で一番怖かったのは確か中田秀夫の『女優霊』でしたが、夏の昼間にレンタルで観たけど途中で止めようかと思った程です。
 しかし、この怖いという感覚は、人によって違うんだなぁとは常々感じているところで「これ怖いデ」と知人、友人に薦めたりしてもオコトワリされるのは兎も角、全く違う感想が帰ってきたり。
 まぁそれはそれで面白いのですが、考えてみれば無闇とコワイ話をヒトに薦めるとわたしの人間性が疑われるかとも…
 ただそれに関しては大丈夫かもしれません。以前も書いたと思うのですが、先ずスンナリ本を読ませればいいのに「こんな話なんだけどさ」と語ってきかせると笑われる事が多々あり。
 話術って大事なんだなぁと思います。
 その点桜金造なんて本来はお笑いの芸人の筈なのに、それに多分わたしが話せば爆笑されかねないような話を怖く聞かせる... 才能、なんでしょうね。