名前と人格

 この絵(左画像)はバルテュスという凄い画家の代表作(と、わたしは思う)なのですが、タイトルは『××通り』だったか『街』だったか忘れた。
 この絵がそんなにイイかどうかは好き嫌いの問題だしそれはどうでもいいのですが、この画家"バルテュス=Balthus"の何が凄いかといってそのネーミングセンスにあると思うのです。
 本名Balthasar Michel Klosowski de Rola(バルタザール・ミケル・クロソウスキ・ド・ローラ)。貴族。お城に住んでいた(嫁は年下の日本人で、この設定は『ハンニバル・ライジング』に使われている)。兄さんは『ロベルトは今夜』のピエール・クロソウスキ。
 アンタかっこ良すぎるよ!ゆーか(長身のハンサムさんでもあった)何がかっこいいと言って、そのペンネームです。
 バルテュスというのはバルタザールの略名(ニックネーム?)のようなもので英語ならマイケルをミック、ロバートをボブと呼ぶような?‥そりゃロックミュージシャンなら兎も角、画家で…って、デヴュ当時は知らんけど。
 でも日本人でやんごとなき「〜宮」といった方なら名前が邪魔?まして兄さんがP.クロソウスキやし…は!それがイヤ?知らないケド。

 バルテュスの事はまあいいのですが、今日SNSで仔猫の里親探しをされている方がいて名乗りをあげたわたしです。

 以前から愛猫ジョルジュに妹が出来たらカレにももう少し大人気(ダイニンキではなくオトナゲ)が生じるのではないかと‥近所は♂ばかりだし、どうもナメられている。その癖、わたし以外の人間には懐かない。
 それで以前2軒隣でシェルターやってるボラのHさんに相談すると「ジョル君にはお姉ちゃんがいるからいいんじゃ…あと、ウチで預かってる子は大きい子ばかりだし‥」とやんわり断られ、ネットの里親探し(ジョルともここで出会った)でも仔猫は大概「あーもう決まってしまって代りに‥」ばかり。ジョルと出会えたのは奇跡かとも。
 いんてり屋(創作に出て来る話は殆ど実話)のスキンヘッド女史にも相談したら「ぐっさんみたいになっても可哀そうやしねー」(わたしのエントリに出て来るマルを、この人は何故かぐっさんと呼んでいる。森の爺との軋轢もかの女からきいた)。
 ジョルを預かっていたシェルターの奥さんも「この子は兄弟としか遊ばないし、懐きませんよ?」と言っていた。でも、そのきょうだいが♂であったか♀であったか今となっては解らないし、わたしには即効懐いたのでもう誰もいらない?

 なかなか難しいですが、SNSの方が「トライアル可」との事なので一度、ジョルにかの女を会わせてみるつもりです。わたしの想像では共存可能、かつジョルがかの女に夢中になるのではないかと。夢中は無理かもですが‥
 若し一緒に暮らす事になれば、その仔の名前はロール(ロル)です。

 と、いうかジョルジュがジョルジュという名でなければ若しかして違った性格になっていたかもしれないと思う所があって。んでバルテュスの話だったのですが。
 バタフライ・エフェクトというか、カオス理論というか、いや本当にそれは思うのです。例えば…がなかなか思いつきませんが、うん、例えばケンタとかだったらもっと男らしかったかも知れない。解らないけど。それに男らしいケンタならそんなにわたしにベッタリではなかったかも知れないし、わたしとしても女友達を紹介しようとも思わなかったかも知れない。
 でも彼はジョルジュだし、名付けたのはわたし。なら女友達はロルでしか有り得ない‥