デイビー・クロケット帽/母の笑顔

 今日は母が兵庫医大の眼科に行くというので付添。電車では不便な所だし叔父(母の弟)が車を出してくれたのですが、そこには30代後半にもなって自称「××ちゃん」の従姉妹もいたので「わたし行かなくてもいいんでは」と言うや母が「いや、来て」。なんでよ…と思いつつ同行したところ従姉妹ちゃんが使えない‥というか身長150cmナイ人なんで力仕事は無理かとは思いましたが‥母は大きい病院で車椅子サービスがあると絶対使う+ソレが無い部分での杖代りといってキャリーバッグを持って行くのですがチビッコの従姉妹には車椅子を押すのも不自由。で、キャリーバッグをじゃあ叔父が運んでくれるかというと車の駐車に手間取り。前に来たのは3ヵ月前やしというのでああ、成る程なと思いましたが車椅子用のエレベーター探すのにも大騒ぎ…なんで初めて来たわたしがテキパキしてますか?
 それは兎も角、眼科の前で待っている時(母とわたし2人)多分母と同じく外来で来たらしき熟年の男性がデイビー・クロケット帽を被っていたのがオモシロかったので母に「あれは面白い帽子やね」と教えると「アハハ」‥そして「きっとシッポもついてるよ、後には」というと案の定で「アハハ〜」まぁお互い小声でのやり取りだったのでクロケット帽のオジサマには聞こえてなかったとは思いますが、診療室前スペースに呼ばれて待っている時、その方は帽子なしでした。いやだって眼科の受診に帽子はなぁ‥と思ってたのですが、帰りの車の中で母が「あの人ロシアの帽子どうしたんかなぁ?持ってなかったよ」というのでそんな事をちゃんと認識してるのかと思うと嬉しかったです。「大きいデイパック持ってはったからそこに入れたんちゃう?ちなみにああいうシッポが付いてるのはロシアの帽子じゃないよ。アメリカのデイビー・クロケットいう人が被ってた帽子。」「誰それ?」「知らんけどそういう人がおってん」。
 元気な頃の母ならわたしが他人の被っている帽子を「面白い」と言った段階で「やめなさい!」と怒ったのになぁ‥と思いながらもなんだか母が楽しそうだったのが嬉しく思いました。家に帰ってからも一緒にTVを観て笑ったり…以前介護ステーションの人が「お母さんは会話がなくて楽しくないみたいな事も仰有ってますがどうなんでしょう?」みたく言った時、妹が「つきっきりでいろいろ話しかけてますけどねぇ‥」と言った事を思い出した。怒鳴る妹に任せていたわたしも悪かったなと反省。
 これからはなるだけ一緒にTVを観るなりなんなりして積極的に会話をしようと思った今日でした。あと、入浴の介護に来て下さっているヘルパーさんともです。今迄は邪魔してもなんだしなーと思い挨拶をする位でしたが「母+ヘルパーさん」ではなんとなく会話が成り立っていない事もあるので、今日は入浴後いろいろお喋りも。すると母も「それは違うよ!」とか明確な発言をしたりしてとても楽しかった。わたしだって母がいろいろ喋れるなら喋って欲しいし。
 ちな今日はヘルパーさん来ている時、母がTV通販で買った良く解らない化粧品が到着したので「お母さんカモられてる〜」と盛り上がったのですが(笑)