狂言が面白かった!

 西欧クラシック音楽好きなのですが、それでもバレエやオペラは苦手なわたし。交響曲も微妙。じゃあ何が好きなのかといえばピアノ曲。そしてピアノ曲をメインに作曲したショパンを当然好きなのですが、かれの在命中、周囲が「交響曲も!」と食い下がったおり「魚に空を飛べとか?」と仰有ったのというエピソードが印象的。でもショパンはみごとなピアノ協奏曲を幾つかのこされていますから出来ないヒトでは勿論なかったわけですが。
 とりあえず西欧クラシック音楽が好きというのは平均律音階に則った音楽が好きなワケで日本の民謡とか雅楽とかは苦手、というか「言語が違う」わけです。これは他のエスニックな音楽でも同じなのですがその音楽の根底にあるシステムが違うから、なかなか理解出来ない。
 なんだい、そんなに平均律システムって偉いのかい?って思われるかも知れませんが、今、日本にある演歌も歌謡曲もポップスもすべて平均律システムに則っています。楽譜に書き起こせる音楽。

 前置きが長くなりましたが、そんなワケでわたしは日本の古典芸能とかちょっと苦手かな‥と思っていたのですが、今夜「タダだし」というので叔母と狂言を観にいったところ面白かった!狂言は台詞が解らなくても演者の動きで「わかる」のです。実にこっけい!
 今日の演目は『蝸牛』と『察化』。どちらも太郎冠者(従者)がマヌケなのですが、もしかして狂言に於いて「太郎冠者」というのは主役なのかな?