ピアノの色々

 個人的にはピアノって楽器の中で一番エライと思っているのですが、バンドとかに参加した場合は損な感じです。山下洋輔氏ほどのピアニストでもピアニカでC.パーカーになったつもりになったりするのですから私レベルだと本気で「ギター」とか「アルトサックス」とかに挑戦も‥それ位「フロントでソロをとりたい」というフラストレーションはバンド内で強烈!まぁ、上手ければ放っといてもソロが注目されるワケで、早いハナシが「下手」だったわけですが。
 それはともかく本当に上手いピアニストの場合はもう何でもピアノで弾いてしまいます。そのいい例がグールドで(猫じゃなくグレンさんの方ネ)何の為か不明ながらベートーヴェンの交響曲をピアノで弾いてしまってい、公式アルバムにもなっています。あと、本人が大好きだったというシュトラウスのエレクトラとか弾いている映像も‥まぁこの人はちょいアレなのでここでは割愛。
 あとこれは寧ろ逆の例ですがゴドウスキーもヘンな編曲を。バッハのヴァイオリンソナタをピアノ用に編曲したもの、あとショパンのエチュード集までも編曲。実はこの2作品「一人の人間には弾けない」ような難度でスコアのみ残っていたのですが、それをPCで再現しCDにした奇特な日本人が。そのCDを私は持ってい、ショパンの方は「いらんことして‥」なのですがバッハの方はゾッとする美しさ‥というかちょいこれは反則技ではありますが。
 あと、ストラヴィンスキーやプロコフィエフのバレエ曲のソロピアノ編も好きです。これは純粋にバレエの練習の為にいちいちオーケストラで演奏出来ないから‥というプラクティカルな理由から存在しているのですが‥しかし彼らの曲ってオーケストラで聴くと結構マイ手に余るのですがピアノ編で聴くとかなりくっきりと楽想が解り、楽しいです。特にストラヴィンスキーのペトルーシュカをポリーニが弾いているのなんてすごくイイ。CDになってたら買いなおしたい。