蘇る金狼

 昨夜おそく、マイ猫ジョルジュがあんまりウルサイので翌日は仕事もないし、遊んでやろうかと居間に行きCATVをサーフィン。そしたら日本映画チャンネルでおそろしく古臭い映画が‥チャンネルガイドには「ベスト!」としか書いていません。途中からでしたが「これは観たことアル」。最後まで観てタイトル判明『蘇る金狼』。
 始めっからちゃんと観ていればもっと面白かったのかもしれませんが、確か前に観た時もそんなに面白いとは思わなかった記憶が。それはわたしが故・松田優作のファンじゃないというのが大きいかも?
 この映画「松田優作、カッコイイ!」と思う人にとっては「イイ!」のでしょうが、そこをクリア出来ない人には「なんだこりゃ」ってなってしまうような気がします。まず、荒唐無稽すぎるし「表の顔と裏の顔(右画像)」というのも謎。髪型と眼鏡(まぁ、あと服装)しか変わっていないのですが、その髪型が不思議。「裏」のパーマヘアーをデップか何かでセットして「表」に出てきているのでしょうか?あとギャングに拳銃を向ける時片手で構えてたりイロイロとおかしいのです。
 ただ、確かこの映画は1970年代半ばか後半のもの、そう考えると仕方ないかなぁとも。当時は外国映画なんてロードショウかTV、それもあまりヴァイオレンスなのってありませんでしたし観る側もあまり情報を持っていなかったから「スゴい」と思ったカモ?
 しかしラスト近く、愛人(恋人?)京子に刺される所はお気の毒!詳しいストーリーは面倒なので書きませんが「私を利用するだけして‥」というのが京子の考え、でもその時、主人公はちゃんと彼女の分も航空券持っていたという‥なんで刺される前にその話をしなかったのか?ハードボイルドだから?それで、全てオジャンなのですから勿体ない限りです。
 ラスト、飛行機の中で死んでいく朝倉(松田優作)がメチャクチャ不気味。