短い再会/妹の家出

 これ迄「お盆」に対しては「夏季休暇」という意識しかありませんでしたし、フリーター暮らしときては「休暇」もなにもなかったものですが、しかし今年は父の初盆というので全く別物でした。
 親族がお参りに来て下さったり‥で忙しかったというのもありますが、お盆だから父が帰って来ているかと思うとアタフタ。
 実質、亡くなった方が帰ってくるのは13、14、15の3日間とのこと。だからその間はなるだけ父が好きだったTV番組(ケーブルchのミステリ系)をマラソンでオンエアしたり、また、好きだった料理をなるだけ作ってお供えしたり‥したかったのですが。
 お盆に帰ってくるのは亡くなった方だけではなく、しかし、生きている人間も、です。
 
 父の49日の後「私、もう家にいたくないし」という理由(?)で家出してしまった妹のマミも、帰宅。
 父親の初盆、父の看病をメインでやっていたのは彼女ですし。それにそれもあって父の死後、我が家のスポークスマン(ウーマン)は妹のマミです。「本当によくやった」というので親族とのお喋りは妹ペースで進行、母とわたしは入っていけない。父が生きていた頃はそんな空気じゃなかったのに。
 ただ思うのは父が生きていた頃「親族でも出世頭たるパパが贔屓の長女」たるわたしが主人公‥それにわたしの勤務先に妹を紹介してやった‥みたいな感じは一方的な考えだったのかも‥妹としたら鬱陶しかったかもしれないとも。
 今回の妹の帰省でも、いろいろと喋りたかったけどシャットダウン。料理にしても父が好きだったすき焼とか皿うどんとか提案すると「暑い時にそんなん作らんでもいいやん!」まぁ、確かに。
 あと、古い話ではあるけれど仔猫のジョルジュを引き取って来た時に「勝手に猫?何考えてんのよ!頭おかしいんじゃない?」と妹がわたしを大声で罵った事は、ちょっと忘れられない‥確かにわたしの一存だったけど、ちょっとヒドい言い方だと思いました。でもジョルジュはすぐに我が家のNo.1アイドルになったんですけどね。妹もカレを愛しています。

 とはいえわたしは妹を好きだし、今朝早くにまたも家出してしまった事が寂しいです。ジョルジュも寂しそう?