実は私、10代の終わりころ、ボーイフレンドと「そこ」に行ったことがあるのです。
 勿論、目的は"そこ"訪問ではありませんでした。
 「山にある大木の根っこにチェリーの種を埋める」ため。なんでって?

 当時読んでた雑誌なんていったら音楽関係のものばかりだと思うのですが、しかしこんなオマジナイをどこかで読んだのです。

...いつまでも愛し合っていたいなら、2ヶ同じ茎(枝?)についているチェリーを一緒に食べ、その種をお互いの名を書いた一枚紙に包んで山奥の大木の根元に埋めなさい。そうすればその大木が倒れない限り愛が続きます.....

 笑かっしょんな‥と今の私ならイジワルな感想を抱く記事ですが、でも、その頃の私たちは初心というか「かわいい性格」だったようで、それを実行する為、摩耶山に。
 するとそのボーイフレンドと私はその後13年ほど仲良しでいました。
 しかし震災の頃、彼に新しいガールフレンドが出来て‥私も他のモノゴトに興味を抱くに至り、なんとなく「震災であの大木がどうかなったんかなー」なんて思ったものです。

 と、いうわけ、その頃(チェリーの種の頃)は未だ"そこ"に管理人さんがいたようで『ハイキョ』という感じはしませんでした。
 ましてバリケードなんて‥