スガシカオの世界

 まず音楽的に傑出している。私は一昨年の5月、今の職場に採用される迄マトモにJ-Popという物を聴いた事がなかった。習慣としてなかったわけ。それが新しい職場の出勤初日にシカオの『秘密』を聴いて心底驚いた。まず楽曲としてすごく面白かったし、シングルリリース直前だった事もあり何度もかかるうちに歌詞もスゴイと思った。その後『SMILE』を聴いてすっかりトリコ。
 シカオ氏の歌詞が独特なのは始めっから終わり迄「主観」の中に終始する所にあると思う。いちおう「キミは」とか「キミが」とか各曲には第三者が存在してい、それなりの物語が想像出来るようにはなっているのだけど、しかし歌詞の内容はあくまでも主人公の主観的モノローグ。それも大概身勝手で歌に出てくる「キミ」が聞いたら「ふざけんな!」って言いかねない内容。しかしソコがシカオ氏の歌詞の面白さだろう。だって恋でも友達関係でも何にしても人間ってまず基本的に自分を主人公に設定する部分あるし、そういう『部分』にシカオ氏の歌は直球で入って来る。ただ好き嫌い別れるかも‥