寝ている虎を起こす!?

 イマドキ珍しい蝋サンプルの並べられたショーケースのあるマイ・バイト先ですが、そのガラスを磨くと蝋サンプルの困った感じが際立ち"これは失敗したかな"とも。
 しかし、そんなわたしのヤル気に啓発されたのか、今迄は古いカレンダーを切って伝票にしていたマスター、ちゃんとした伝票を購入。ってまぁ100均で売ってるヤツですけど。

 さて、そんなバイト的企業努力、ショーケースの隅にあった腕が折れた招き猫などこれは改善しなくてはならないと思い「紙ねんど」を100均で購入して(店の近くに大きい100均があるのです!)腕を設置し…あ、勿論マスターには言ってあります。
 ただ「招き猫」というものが中国にはナイのかマスターはボンヤリと見ておりました。「招きマオ!お客さん来々!」と説明しても「任せるヨ」とどうでもよさげ。

 腕が折れ眠っている顔の猫の置物金に輝く元気な招き猫へと変身させた過程が右画像です。
 金のマーカーやリキテックス、筆や絵具皿は某サイトでボロクソだったメニュ表を作り直す時のもの。バイト時間が終わってからサクラにもなるかとの思惑で店のテーブルを借りて創作活動(!?)。金リキが乾くまで置いておき、母の病院に行った帰り、夕刻店に。奥さん(わたしより2ツ上らしいがおそろしく若く見えるし愛想のいい美人)がいたので「奥さんみたいに可愛くするヨ」と張り切り"後は赤と茶のリキテックスで完成やな"という段階マデ。

 「可愛いマオ!ガッツ!」と奥さんは喜び、マスターになんかやいやいと言っている…中国語は解らないケド、マスターはこの美人妻の尻に敷かれているのかも知れないなぁとか大きなお世話な事を思いながら画材を片付けているとマスターは何か作っている。
 すると「Shige-changコレ!いつもアリガト!」と奥さんが熱くズッシリしたテイクアウトを差し出してくれました。ここはまぁ遠慮する所ではないと思い謝謝!と持ち帰り開けてみると以前、賄いで持って帰らせてくれた炒飯とは具材の豪華さが格段に違う炒飯(左画像)
 器にとっているのは"コレ明日も食べよう"という貧乏くさい考えでしたが、完食しました。

 父にもお供えしたのですが、そこでプチ仏壇のあるキャビネットの端に何故か目がいくと我家の招き猫。
 
 オマエが差し出がましく鼻高々に作っている招き猫は、間違っている…

 そうです!招き猫にオヤユビはあえてない様子…わたしの招き猫は「来々」どころか、このままでは喧嘩を売っているようにすら!