終わらせたくないから終わらない?終わらせたいから終わったマガジン

 とても暑いです。日々の買い物にも辟易…とはいえたかが食事されど食事。買いだめして何とかしようなどと考えては必ずどこかで破綻する、簡単に言うと無駄が出るわけであなどれない所。とか言いつつ家族の昼食が不要な時はコンビニ弁当やカップ麺だったりするわたしなのですが。それが美味しいかどうかというのはもう「コンビニ食」という一つのジャンルとして考えなければいけないものがあって面倒なのでまたそのうち。

 今の所定職についているワケでもなく「家事手伝い」の立場でありながらズボラをしてまで何に其処迄時間が必要かというと=CATVで「猫ヘルパー(これは面白い)」だの見逃していた映画を観たり本や漫画を読んだりもありますが、ネットの片隅で延々と続いている論争「猫を捕獲して保健所に持ち込む事は合法や否や?」だったりする。これがちょっと目が離せない。まぁこれ展開しているのが某掲示板だったりするし、限定的な板のそれも限定的なスレなどそれ程のスピードでは伸びないから片手間で済むのですが。で、その猫を捕獲して云々は合法と言えない事もないけれどもそれを保健所に受け取ってもらうという作業が微妙にハードルが高いという事を知らないオッチョコチョイが多い。何故かと言うと若しその猫が近隣の家の飼い猫で、その飼い主が保健所に問い合わせたりした場合「ああ、よかった」で済めばいいけれどそこで「捕獲→持ち込み」をした人物の名前も住所も判明するわけでまぁ‥民法どころか刑法の場に迄話は持って行こうと思えば持っていける。罰金刑がいいところであるにしても、これは前科となるわけで。まして動物愛護法で地域猫活動が地域行政の認可のもとにあるという事をご存じですか…みたいな事をわりと丁寧に書き込むのですが、時々思いもかけない書き込みがあったりetc,etc..見逃せないのです。今でもう何スレ目かという…実際の所、現実社会を解っていれば、というかまぁ常識的な書き込みが多いしそんなに索漠とはしていないのですがコテハンつけてまでやりとりしているのは、実の所、わたしの猫ラブにもましてこれがレクリエーションだからだったりします。だから終わらせない。
 昨夜は「犯罪者の再教育の有効性とは」とか言い出す輩が。これは左画像が全てを物語っていると思います。


 そんな昨夜のBGMはMAGAZINE(マガジン)の2ndアルバム「SecondHandDaylight」。つか夏によく聴く1枚。あとはバッハのヴァイオリンソナタをゴドフスキがピアノ用に編曲したもの、これがゴドフスキ自身が弾けたかどうか謎という難曲なのですが、それを日本の東北で10年程前デジタルにて音源化したものがあって(ナナサコフでggrとヒットすると思う)これは涼しいをちょっと通り越して冷え冷えとした見事さ。だから勿体ないので聴く時を選ぶ。

 このマガジンというバンドは今でこそ知られているけれど当初実にアンダー・レイテッドというか評価がその実質に対して低かったように思う。それは未だパンク・ムーヴメントの中、彼等の音楽性というかそのクオリティが高すぎたからではないかと思ったりする。
 ここでハワード・デヴォート(vo)の歌詞が‥というよりわたしはジョン・マクガフ(このマクガフはいろいろ読み方があるけど)(どうでもいい話だけど30年位前バンドをやってたBFとそのメンバーと居酒屋で飲んでいて「ジョン・マクガフはなぁ」という話をしていたら傍にいたおっちゃんから「ジブンら若いのにえらい渋いな!ジョン・マクラフリンとな」と会話に参加された事がある)の天才っぷりに感じ入る所があったので彼の夭折は実に切ない。
 この2ndでもサックスの演奏がなかなかのもの(TheThinAirというインスト曲が凄い)…というかそこに絡むデイヴ・フォーミュラ(Key)やバリー・アダムソン(b)がもう何というか。D.フォーミュラもB.アダムソンも近年では映画サウンドトラックの仕事などでたまに名前を見たりするので納得したり。
 実はわたしは10代アメリカにいた頃、これは何故かデンバーで不思議な縁というかいきさつがあってマガジンのライブを体験していたりします‥その時のギタリストはロビン・サイモンだったからこのライブアルバム「PLAY」を聴くと切ないような懐かしいような‥特にこの曲。"Parade"。

 わたしが体験したのはライブといえ大きなホールでのもの(アールデコ調で、その取り壊し云々でモメてた)なので、この曲"Parade"のイントロには(ステージにはちゃんとアコのセミグランドピアノがあった・多分ホール設置のだったと思う)ぞくっとしました。この"Parade"がオリジナル収録されているのは'78の1st「Real Life」なのですが同年、ジャパンが名作1st「Adorescent Sex」をリリースした状況を鑑みるとそんなにマガジンが早すぎたとも遅すぎたとも思えないのですが‥

 マガジンが解散した理由はH.デヴォートの「やってもやっても売れないから」。わたしからしたらデヴォートの声の独特に加えその歌詞世界の私小説的な部分に問題があったならそこだったと思うのだけど売れたかったのか、デヴォート…最近、よく太って"Shot by both sides"(1stからのシングルで売れたっちゃ売れた)を歌っているのをBBC系の動画で見たりすると、他メンバーの現役での成功をどう思っているのかな、とか。仲はいいらしいけど。