手紙というメディア/下手なラブレターは黒歴史かも

 先日、カセットというものに関して書きましたが、今日用事があって近所の電気屋に行くと「10分」のカセットテープは存在していました。店員さんによるポップにはやはり「カラオケ・語学の学習に」って書いてありましたがカラオケにせよ語学にせよ学習の為に録音しようという人にとって「10分」はダメなんじゃないかな?片面5分という事ですし多分物凄く役に立たないのでは!?…でもまぁ売ってるんだ、と。多分大きい電気屋に行けばもっといろいろな分数のものがあるのかもですね。
 それはいいのですがカセットテープと同じ位にコアな層にしか残っていなさそうなのが「手書きの手紙を郵便で」でしょう!30年位前に勤めていたメーカーでは「日誌」の提出がマストでしたがわたしはいつも「お前の日誌は読めん!」とオコラレました。まぁ、わたしの悪筆は有名というかネタレベルでしたから「読めん!」とオコる上司も半笑いでしたが、実の所わたし自身としては自分の書き文字に自信があった(‥)ので一緒に笑ってました。
 何故、自分の書き文字に自信があったかというと手紙好きなわたしが出した相手からクレームがなかったからです!この右画像は先日言及したMさんから貰った手紙。わたしが初めて出した手紙に対して "××さん" と丁寧で(やっぱりラスタファリズム言及していますがこれは彼の黒歴史のような)この後にナイスな展開なのですが「字が汚い」「読めない」なんて事はゼロ。それ所か「よければ一緒にレコード見に行きましょう」ですは!え?別にモテ自慢をしている訳ではないですよ!違う違う!でも若しわたしの字が「読めん!」みたいなものだったらその段階で嫌われると思うのですが、どうでしょう?ちなみにこの手紙の後'82年の秋にナンバのパームス(Palms=老舗クラブ)に一緒に出掛ける事になってラブゥなモードになったのですが、その翌年 '83の3月のマイバースディに可愛いイヤリングと一緒にMさんがくれたカードの書き出しがコレ、左画像。"初めての楽しいクリスマス" っておいおいラスタファリズムはどこに行ったんや‥と今のわたしなら突っ込みたい所ですが、でも!わたしの一般的には悪筆とされる書き文字がしかし多分‥エモーショナルだと自信を持つのはこういう事からです。ちなみにこのMさん以前にも以降にも手紙であったり「交換日記」であったりという事はありましたがクレームは無かった。ただ、相手からの手書きモノがいつだって読みやすいと思った事も事実。
 それにしても今の時代にカセット以上にナイのが手紙のような気がします。と、いうか30年前なんて携帯がなかったので友達やカレシと話すのも家電だったというのも‥そして長電話すると親に叱られたりした時代。イマドキの携帯でオシャベリしたりメールしたりという世代には信じられない事だろうなぁ!

‥って相手からの手紙を曝しておいてオマエのはどうなんだよ!?と思われるかもしれないけどこちらから郵送した手紙は行ったきりです。知りません。わたしが貰った手紙を全て保存しているだけの話です。でもそれが悪趣味とかイジワルって事にはならないと思う。アポリネールから貰った手紙を全て保存して「老後の楽しみ」と言った女流画家もいます。