ハンス・ヘニー・ヤーン

 中原昌也とテイストが微妙に似ていると思ったが、寧ろもっと似ているのはマルキ・ド・サドかも知れない‥そこに殆ど温度がないという点で。まるでカタログのように残酷な事を書いているのがサドならヤーンはそこに付随する感覚をこれまた淡々書いていると言えるんじゃないだろうか?ちなみに同じドイツというのでカフカとの関与が懸念される作風だがカブッてないみたい。でもヤーンとカフカは似た所がある。「何考えているか解らない」その解らなさが先ず似ている。