電車の一番前の席

 だいたい私はどこに行くにも阪急電車なんですが、この鉄道の車輌で素敵な所は「乗務員室」=運転席とかあるスペースの背後のガラス窓がワイドな事。ですから先頭車輌の右側一番前の座席に座ると電車が進んで行く光景がバッチリ見えるのです。これはなかなかドラマチック。専門学校時代などロクに授業にも出ず阪急各路線の「一番前の席」制覇したくらいですし、当時は阪急電車のカレンダー『マルーンの疾風(かぜ)』、毎年同タイトルで発売されるソレを部屋に掲げてすらいました。その上あまり役に立つとも思えない『限定版:阪急電車時刻表』すら所持。一体誰が買うんだろうと当時から思っていましたが今ではそもそも販売されてないそうです。
 今日の帰り、久し振りに梅田発神戸線の右側一番前の席に座れ、そしてやっぱり電車が進んで行く景色を観る事は感動的だなーと思いつつそういう事を思い出しました。そして学生時代、その席に座って聴いてた音楽が常にMAGAZINE一辺倒だったのは、あのグループの音楽もですがプロデューサーのマーティン・ハネットの造り出す響きが最高に美しかったからでしょう。