鬼子母神

 その昔、物凄く昔の事…偉い神様か何かの奥さんには何百人もの子供がいた。
 その子達を食わせる為、お母さんは夜な夜な人間の子供を攫って来ては子供たちに食べさせていたという…子供を攫われ嘆き悲しむ人々…そこでお釈迦様はその悪い女神というかお母さんの子供を一人隠したのでした。
 するとお母さんは泣き叫びながらその自分の子供を探し回る。
「そんなに沢山子供いても一人を失うと悲しいであろう・ましてや人間に於いてをや!」
 お釈迦様に諭され改心した女神さんか何かはすべての子供を護る神様になりましたとさ。

 みたいな話をわたしは子供の時に読み、何故かよく覚えています。あと30年位前のクリスマスイヴ、何故か関西ローカル局で松竹か東映のふっる~い『釈迦』という映画を(なんでクリスマスイヴに?)やっててそこにもそのエピソードが。関係ないけど悪者のダイバダッタを勝新太郎がやってたり、市川雷蔵出てたり、古い映画スターが沢山出ていた。お釈迦さんといえばベルトリッチの『リトル・ブッダもありますが、キアヌ・リーヴスて・・・

 と、お釈迦さんの話が長引きましたが、セロニアスです。ずっとウチにいるわけではないのですが、取敢えず動物病院に(左画像)。6.2kg・♂・未去勢。ジョルジュもデカいですがセロは黒いので余計デカく感じられます。
 耳の外側、酷いケガをしているのは虫さされからの皮膚炎であろうとの事。そこで早速、去勢と皮膚炎治療をお願いすると…
 「ダメです!」と獣医さん。「後で飼い主さんが出て来た場合、問題にするヒトはするし、ゴネるヒトにかかったらえらい事になるから今はやめとき。フライヤー撒くの?ほんなら1ヶ月は待ち!」
 そうです、上右画像の"ぼくを知りませんか?"というのはフライヤーの原稿です。ウチのプリンターがインク切れなので友人のとこでプリントしてもらおうとしつつ携帯の番号を曝すのに抵抗があるのと肝心のセロニアスがおったりおらんかったりでペンディングしています。
 警察には一報入れましたが「ペットという証拠あるの?野良?困ってるんなら連れて来てくれたら保護するけど?」。はい、保健所行きですね。困ってなどいない!寧ろ懐こくて可愛い(ただ先住お二人さんが警戒してる)(右画像)おってもエエならおってもいい!

・・・・・という所で鬼子母神の話を思い出したのでした。
 以前ジョルジュが一晩帰って来なかった時のパニック。そして帰って来たカレの右耳がカットされていた時の怒り。犯人を突き止め怒鳴り込んだわたし。
 その事を悔いてはいませんが、しかし!若しかしてセロニアスが帰って来ない事で心を痛めているヒトがいるかもと思うとそれはそれでまた心の痛む事です。

 とか言いつつ、個人的には絶対に飼い猫ではナイと信じているのですが。
 とはいえジョルジュを軟禁(?)し耳カットしたヒトも「汚いし(なんだと!)首輪もしてないし、ウロウロしてるし誰が見てもノラじゃないですか?」との事だったのでそこはまぁ…しかし麻酔前検査もせずにという所で彼女は有罪だけど。
 ちな左画像は昨日の朝、玄関に放置されていた雀の残骸。ご飯のお礼?
 ジョルジュも時々狩りをするけれど、モザイクかけないといけないような野蛮っぷりは見せないし玄関に放置などしないので野性を感じたところ。
 まぁ何にせよ今日こそはフライヤーをプリントアウトして貰って近所の神社や動物病院の掲示板に貼らせてもらって来ますわ…
 うちのお二人さんがイヤがっているし、セロ本人も出たり入ったりなので定住させる為というより、耳の皮膚炎治療と去勢をね。
f:id:nadja5:20191007180720j:plain
 で、フライヤーもっと解り易いの作成して近所の猫女史や動物病院に貼ってもらい中!