グールドの映像

 私が初めてグールドのインタビューや演奏を観たのは3〜4年前。NHK-BSの番組で(その辺のやつDVDで出てます)。アルバムで音だけ聴いているとエキセントリックな人のように思いますが映像を観ると「天才だけどお調子モノ」という感じも。ただかなりナルシストのようでもあります。彼が30代辺でコンサートの類を一切止めてしまった事には諸説ありますが私の意見としては「髪が薄くなったし太ったからちゃう?」です。若い頃の彼は美男子ではないけれどかなりキュートな若者でした。多分彼のデビュー盤・ゴールドベルクが馬鹿売れしたのは演奏の独特さ、そう一般のクラシックのレコードが「若干奏者のテイスト入ってるけどまぁ譜面弾いてる」感じなのに対して「まるで自作曲を弾いているかのよう」スナワチどことなく自由でジャズっぽかった事にもあると思いますが、それにも増してジャケ写の彼のニンフっぽさもあったんじゃないかと思うのです。だから年齢と共に衰える容貌に忸怩たる思いが‥って違ってたらゴメンね、グレン。ちなみに映像のみで残っているらしきラヴェルの「ラ・ヴァルス」のグールド編曲テイクはかなり凄いです。鬼気迫る‥とはああいう演奏を言うのでしょう。