久し振りにピアノ/モーツアルトK.V.310


 サーセン、画像は4年前のブツですが、まぁこんな感じです、今でもピアノ弾く姿勢は。
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 姿勢はともかく、弾く速度はかなり遅い。
 ハナからヘタになってるの解っているのでムリに表記通りの速度で弾かない。ヘタなのにスピード重視した演奏ほどの騒音はないからだ。
 特に今日弾いたモーツアルトのK.V.310の第一楽章はAllegro-maestosoなのですが、そのスピードで今の私が弾くと、またも"ストーカー格"を呼び起こしてしまいそう、よってAllegro-moderatoくらいで。
 でもこの曲、この第一楽章は本当に美しい。
 ちなみにこの楽章を弾くコツは、全体通して左手のラインをメインに意識して弾くようにすること。強調するというか。
 上手く、聞える。自分で弾いていて、のハナシですが‥

さて、そんな私が愛するモーツアルトのK.V.310第一楽章をダメダメに弾いた男がいる!
 他でもないグレン・グールド。
 ご本人「モーツアルトはあんまり好きじゃない」とのコトだったし、ならば、こういうことしなきゃいいのになーって思ってしまうくらいにすごくヘンなスピードで各曲弾いている。その中でもK.V.310の第一楽章は有名だ。
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 これはちょっとひどいと思う。
 日本のTVでやっている「お笑いものまね」的、悪質なカリカチュアライズを感じさせる。
 グールドが「個性的」という点で歴史に残っていながらもピアニストとして正統として語られないのはこういう部分があるからじゃないだろうか?

 しかし同じグールドで「表示と速度が違いすぎるよ」でも、ベートーベンの"Apassionata"は「おそろしく遅く」この曲の暗い重さを最高に表現してるように思うのだから私の感想なんてアテにならないか(^-^)。
 でも、とてもいい。アラウやバレンボイムの模範的演奏より、こっちが私は好きだ。