ゲイ?

 先日の『ゴーストワールド』の続きみたいな感じ。映画の中ではそういう言及なかったけどこのコミックスで仲良しのイーニドとレベッカが各々1回ずつ「私ってレズ?」みたいな事口にしてる。違うんだけどね、この2人は。
 でも私はかなり本気で「私が本当に愛せる誰かは女かも!」と思い、そういうグループに参加登録した事がある。未だネットも携帯もそれ所かポケベルも無かった時代だから自宅住所や電話番号公開しなくてはいけなかったけど、その当時はソレが普通だったし特に躊躇しなかった。
 登録して結構スグに『大阪パーティー』があり、それは大阪・梅田のゲイ系バーをお昼に借りての開催、予め参加メンバーのプロフィール表と各メンバーは番号で呼び合うという形式のそのパーティーで私が驚いたのは参加メンバーの年齢の幅広さとカップルの多さ+あけすけな性生活報告。
 グループ主催者は東京在住『猿の惑星』に出てくる猿女学者・ジイラみたいな感じの人でその人のガールフレンドは豊満な美人看護婦だったんだけどこの2人がもうベタベタで辟易してるとちょっと離れたボックスに座っている女の子がチラチラこちらを見てるから手を振ると彼女は私のトコに来た。同じボックスにいたカップルが"ヨカッタネ!"っぽい合図で席開けてくれたんで私は彼女に席を勧めた。
 その女の子は席に付くと即自分の名前と神戸在住だという事を言い「実は今日のパーティーに貴方来るってBさん(主催者)から聞いてたんですけど...男装してたら嫌だって思ってたんですけど...」って私登録した時『私も女らしいけど理想の相手も女らしくて出来れば胸の大きい色白』って書いてたから密かにその女の子に私のデータ行ってたって話だけどちょい感動な感じで上手くいった。
 彼女・Nさんは2ツ年上、三ノ宮のデパートで接客してるとの事で実際可愛かったけど胸はそんなに大きくなかった...って当時はそんなに下着技術発達してなかったから今みたくウソのバストなかったというのもあるけど。
 そのパーティーの後近くの大きい喫茶店で2次回、ソコで彼女は私のコーヒーに「砂糖入れる?」等々もうスゴイいい気分だったし解散後「どこかで食事するとか駄目ですか?」って全然!駄目じゃない。
 「あんまり大阪解らない」というNさんなんでまず扇町公園に案内してブランコに乗る等の演出しつつ彼女の趣味*1の話きいたりしてから回転してないけど高くない寿司屋(彼女が居酒屋嫌がり寿司屋レコメンド)で彼女が盛り合わせ、私がきずし注文したら「遠慮しなくても私が奢ってあげるよ、クミ学生だし」って言うけど私はあんまり食べない人だから取りあえず磯巻き*2も追加したり。ソコで彼女の仕事のグチとか出てきたのは寧ろ嬉しかった、実際彼女があんまり自分の事話さないの大人ぶってるみたいでウザかったから。
 で、食事が終わり頃に「明日お休みだしもっとゆっくりしたい」みたいな事いうので私は行き着けのディスコ『Z』に彼女を案内した...ってかそもそも私は彼女ソコに連れていきたいから下らない扇町公園で時間潰したりしてたのだ。
 しかしその夜は客少なくて盛り上がらない雰囲気だったけどDJ.ナイジェルTがいて私たちの席に来てくれたりしてNさんはビックリしつつも私が誘うと踊ったしスティックスの"ベイビー"でチークもありだった。
 当然のよう私達はその夜梅田で泊まったしNさんはすごくイイ感じと思ったようで父親が新しい女と暮らそうとしてるし独立したいし一緒に暮らさないか...とか云々、その後も連絡貰ったけどパス。
 私はヒトの面倒見れる程の人間的力量ないし、それ位ならいろんな事我慢してでも男と付き合う方がイイと判断したからだ。
 しかしその後も「やっぱり若しかしたら...」と思う事はなきにしもあらず、というか何故か私は同性愛の女性と知り合う事が多く、大抵そういう人から「アンタもレスビアンでしょ」と決め付けられたし...って何やかやいいつつ男にウンザリしたら女に、みたくイイカゲンな姿勢だっただけのような。
 そして実は今でもよく解らない。

*1:ちなみに植物栽培、今でいうならガーデニングですか

*2:まぐろのみを海苔で巻いたもの・シャリ抜きの鉄火