単行本!

 わたしに於ける同じものを繰り返しというのはどうも父譲りの性格(というか資質)のようですが、昔、朝日新聞の確か日曜日のコラムに『中島らもの明るい悩み相談室』というのがあり、これが面白かった!(多分文庫であると思う)
 読者からの悩み相談にらも氏が答えるわけですが「だいたい女性が父親や夫に関して書いてくるものが面白い」と氏ご自身も書いておられましたが実際にそう、その中に「父が新しい映画を観たがらなくて困る、理由は"知らない話は解らない"といいます」みたいな相談があり、これは爆笑。

 閉話休題

…わたしはS.キングの『シャイニング』(文庫上下巻/深町眞理子訳)を暗記する程読み、そこでペーパーバックもボロボロになる迄読んだとはこれまた何度も書いていますが、それ位引き摺り込まれる名作(スタンリー・クブリックの映画化作品は別物!アレはアレで名作だけど別物!)。
 その続編というかシャイニングという才能のある少年が30云年の月日を経ていろいろあるのが『ドクター・スリープ』という長編なのですが(左上画像)もう日本で翻訳されて2〜3年経つけど文庫化されるのはいつの事やら…しかし単行本=上下巻=2段組となると文庫化しても何分冊になるか解らない。そもそもとっくに古本で出てる。
 しかし!ここでわたしが悩ましく思っているのは単行本は重いし劣化が激しいという事、寝転んで本を読むからそうなるわけですが…キングで単行本というと『ローズマダー』とハードカヴァで『Everything's so eventual』という短編集だけ。

 ここで"新しい映画を観たがらない"人の話ですが、実はわたしもそうです。知ってる俳優なり女優が出ている、後はタイトルで選ぶことで若干幅は広がるもののサスペンス・アクションものばかり。
 父は何でも観るクチでした。
 亡くなる数年前「なざ美ちゃんこんなの観ない?」とハリー・ポッターもののDVDを差し出した時、わたしはあっさり「観ないなぁ」と言ってしまった事を今でもたまに思い出し泣けてきます。
 わたし以上にメカ音痴だった父はDVD観たいけど操作が解らなかったのだろうし、もし観てたら面白かったかもしれないのに…(知らないけど多分面白くなかった気はする)

関係ないのですが、ドクター・スリープという枕がアルと今日、商店街の布団屋の店頭で知りました。だいたい"ドクター"とつくと高いと解っているので物は見ませんでしたけど。