MyFavoriteThings/戦争の犬たち

 ジャズ好きのひとで、たまに「コルトレーンのマイ・フェヴァリット・シングスさぁ......」と言うので「ああ、サウンドオブミュージックのあれね」とかえすと「え!コルトレーンだよ!?」とか言うひとがいます。 なっちょらーん!というのは別にいいのですが、あれはちゃんと歌詞もあるスタンダード曲。♪薔薇にかかる雨粒、猫のおひげ、きれいな銅のケトルとか〜‥と続く、かわいい歌です。
 勿論、コルトレーンとマッコイのもいいですし(夏場に聴くとすごくいい)サウンド・オブ・ミュージックもいいのですが、今、わたしがいいたいというか書きたい"MyFavoriteThings"は別の話。
 何が何でも「男の子」が欲しかったらしい父親からそのように育てられたわたし。子供のころはイヤでしたし、今でも"もうちょっと違う人生もあったんではナイカ"と思わないこともないですが、まぁ、それはそれとして、趣味はなんとなくボーイッシュ? そんなわたしが憧れる「傭兵」という職業を、大好きなクリストファー・ウォーケンが演じる『戦争の犬たち』こそはまさにマイ・フェバリット・シング。

 独裁政権をしくアフリカの小国を金権目的で転覆させようとする野郎どもに雇われたウォーケン様演じるシャノンが、まぁ、いろいろあって小気味良い仕事をするのですが、そこで使われる武器や戦闘のありさまが、とてもかっこいい!
 そんなに難しい話でもないし、スカッとしたいときなどにいいです。