くらい坂のある街で

いたいたしく 曇ってくらい空のした
わたしは蒼い自転車で 坂をくだってゆく
だれかのいのちに触れたくて
ほそい坂をくだってゆく

きっと寒いのだ
おそろしく心細くて 困惑して


わたしは祈る、たましいのありかを

そして消えた島の幼な子たち

わたしは知っているよ
小さきものたち 罪のない
きみたちが幸せな星で
あたたかく眠っていることを
あるいは
やさしいみどりの風のなか
あたたかく眠っていることを