用心棒/黒澤明

 学生時代に『どですかでん』を観て「あ、コイツはパス」と思って以来スルーして来た黒澤映画。でも先日L.フランキー『日本のみなさまさようなら』を読んでとりあえずミフネ(あえてカタカナ)を観たいと思っていた所、丁度ケーブルで録画。‥今日、腰を据えて観たのですがミフネ濃ゆい!途中『マイアミバイス』を観るという程度の「腰を据えて」でしたが、でもあのD.ジョンソンが存在感薄く感じられたというのは希有な体験。ミフネ凄い。そしてこの時代('61)にここ迄ファジーな主人公像が通用したのもミフネだったから?つか通用したのか?って位ミフネが活躍するシーン以外はだるいしストーリーの方向が謎。この宿場街からヤクザを排除するというのはイイかも知れないけど、メイン産業だったらしき絹問屋も酒蔵も抗争で共倒れ→パンピーのみ残ってどうなるんだ?という疑問が残りました。街、潰れマストでしょうな。