ヴァン・ヘルシング

 昨日WOWOWで録画してたヤツです。のっけから夜間の戦闘シーン!『デアデビル』の時も思いましたが暗い画面でバタバタされても何が何やら‥こりゃ先が思い遣られるなぁと斜に構えて観ているとかなりなトンデモ具合でした。とにかくやたら「空中ブランコ」的なシーン多発ながら一事が万事物理的整合性ナシで高所恐怖症の私でも怖くない理不尽っぷり。というか状況が殆どよく解らない。あとドラクリア伯爵の花嫁達が変身してるのM.マンソンの"Dope Show"PVのマンソン過ぎ。「これは笑う映画なんかなぁ?」とマジで思いました。実際笑い系シーン多かったし。真面目なのアンとフランケン君位だったような‥そんな中ちょいヨカッタのは仮面舞踏会のシークエンスです。個人的にヴァンパイア好きの私の心の琴線に触れました。もし私が家族代表でヴァンパイアやっつけなアカンというシチュエーションでこういう状況になって抗えるだろうか‥みたく。
 どうでもイイ事ですが、この映画のドラクリア伯爵は先日私にMP3体験させてくれたY氏と似ています。まぁY氏の方がもっと若くてチャーミングではありますが目がソックリ。所謂三白眼なワケ。私自身三白眼なんでこの辺ちょいコダワリです。
 さて映画は案の定、理不尽な展開のママ意味不明に終結。ヒロインはそれ迄さんッざん「普通死ぬやろ」なシーンを生き抜いて来たクセにあっさり死ぬしフランケン君は「やっとれんわ」といった表情で筏旅に‥筏で旅はデ・ニーロの『フランケンシュタイン』でもあったので微妙なトコですが、しかしこの映画ではフランケンシュタイン博士=パパ、オープニングで死んでるし。あんた、どうすんねんな感200%。かなりなトンデモ映画のように思いました。実際この映画でポイントになる「人狼」の字幕訳が「ウルフマン」というのでまずハァ?でした。セリフでは"Were-wolf"ってちゃんと言っているし。訳語としては「人狼」なり「狼男」なり「狼憑き」あるだろのに。敢てカタカナなら「ウェアウルフ」でいいじゃんよ‥ウルフマンって馬鹿すぎ。でも映像の狼男がマジで馬鹿っぽかったのでそのせい?それは兎も角凄いもの観た感‥priceless。