ホモセクシュアルと差別

 アマプラでメタノールというチェコ製2話構成のドラマを観ました。"実話に基づく"というやつで、割と最近の話っぽいのですが日本ではメチルアルコールという覚えやすい名称で通っている毒性の高いアルコールをエタノール(エチル)やなんやと混ぜた密造酒で甚大な被害が出るという話で2話目は警察が犯人を追い詰めていく‥というと「サスペンス!?」という感じですが普通のドキュメンタリーのような感じでした。
 感想としては「チェコはそんなに酒税が高いのか」。

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 もひとつ観たのは『ムーンライト』という映画です。
 こないだ観た『グリーンブック』マハーシャラ・アリが出てるからオススメに上がったのかもだけど、話はある意味共通した部分はあるものの全然違っていた。
 人種差別の話ではなく貧困とドラッグ、そしてLGBT差別の話‥というと大袈裟かもしれないけれどもそういう感じかなぁ‥主人公のシャロンは薬物中毒の母親から適当に扱われ、小柄だから"リトル"というあだ名で虐められっ子。
 ただ、そんな子供の頃から何故かオカマ野郎とからかわれているのだけどそこがちょっと解らない‥虐めっ子から逃げていてフアン(M.アリ)&その奥さんにいろいろ教わる(右画像)
 あとフアンが死んだ理由も謎でただ死んだという展開、シャロンは大人になって売人になっている。もうリトル所か鍛えに鍛えたのかデカいし金の入れ歯をしていたり。
 お母さんはどうやら薬物中毒者の矯正施設に入っていてシャロンに謝ったりするものの、カレが母親を訪ねたの、実はついでで本当はティーンの頃にちょっと関係があったケヴィンというBFを訪ねる道々だった。
 そしてラスト(上画像)となるのだけど、兎に角シャロンがあまり話さないし解りにくい映画ではある。

 出て来るのはアフリカ系人物が殆ど白人が出て来るのはケヴィンの食堂客だけという人種差別とは全く関係ない話でテーマはホモセクシュアルだと理解出来たのは大江健三郎の話から。
 東海林さだお椎名誠が各回ゲストを呼んで対談してる本で、大江氏が出た時にホモセクシュアルの話になり
「凄く差別的でエラソーにしてた白人の作家(?)が、久し振りに会うとなんだか恥ずかしそうにしている‥」みたいな事を話していたのだけど、シャロンがいつも俯きがちだと何度か指摘されるシーンがあり、それで"あぁ‥"と。

 日本では古くから衆道というかホモセクシュアルはそう差別的に扱われる資質でもないように思いますが、それでもヘテロセクシュアル(異性愛者)の方々からしたらやはり違和感があるのだと思う。
 わたし自身異性=男性を好きになる事はあってもそれは友情のちょっと上レヴェルが限度で、愛はどうだろう?そもそも自分が好き過ぎるので同性の方が美しく感じるし、わたしが本当に愛したのは父と松子さんだけ、それでいいと思っている。
 猫は別だけど(笑)。

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 実際ゲイニキとはそれでも解り合えない部分が多いし。
 先日は「炒飯が食べたい」と言うのでウチで腕前を披露した(ただご飯がちょい柔らかくてそこが微妙ではあった)時でも「かの女に会いに行ったらどう?」と言うケド、向こうはもうとっくに結婚しているし多分子供だっているに違いない、それ所か松子さんの母親がわたしを嫌っていて結婚するかもの話以降文通すら遮断されたのに今更な話。
 同じ同性愛者でも発想が違うと痛感したところ。

 あとゲイニキは少し前に韓国人だともカムアウトしたけれど、日本に於ける人種差別こそはナンセンスだと思う。
‥どうでもいいけどウチの炊飯器、何故ご飯が柔らかくなってしまうのか?そっちの方が問題だと‥

 今日の名曲☆コレ収録されているマーク・アーモンドの"STARS WE ARE"は名アルバムです。

Nico & Marc Almond - Your Kisses Burn