『マーダー・オブ・キャット』正義の闘い!?

 この世には猫の命やその人格(猫格?)など大したものではナイと思っている人がいます。かたや猫の権利を訴える人もいる。猫にとってはどうなのか?‥そこを「我輩はジョルジュである」で書いてみようと思って中断中(笑)というかこれは結構難しい問題なのではないかと思って。
 わたしは愛猫ジョルジュと暮らし始めるまでそこで生まれる関係性を知らなかった‥お稲荷神社の地域猫、グレイやグールドとは親しくしていたけれど、一緒に暮らすとなるとそれは親しいという以上の「関係」がそこに構築されると知りました。

 んでこの『マーダー・オブ・キャット』という映画なのですがWOWOWのメニュによると「飼い猫をボウガンで殺された主人公が巻き込まれるスリラー」みたく書いてあって観ない方がいいかな、と一瞬思いました。そういうトチ狂った人(無暗に猫を殺す)は実在するしそのワナビーも沢山いる‥ってわたしが知る限りはネットの某掲示板の中で、なのですが、ウチのアパートメントの元・管理人もそういうやつだ。
 猫を虐待する話なんていやだなぁ‥と思いつつその時間、他に面白そうな映画がなかったのでWOWOWに。すると予告では「ミステリアス・コメディ」。うん、WOWOWのメニュ表って割とアテにならない。

 さて、映画は‥というと爆笑ものデシタ。猫はチラッと出て来るけど、そのボウガンで死んでいる猫というのがもうオモチャ丸出しというかヘタな縫い包みの腰にボウガンが刺さっているのだけどそれで死なないでしょう?な。で、主人公クリントン(コイツが変人)が「おい!現場の保存は!?」「DNAとか調べないのか!?」「マウシー!こいつは俺の親友だったんだぞ!相棒だったんだ!」と半狂乱になるんだけど、そこで猫ラブのわたしが痛々しい思いかというとあまりにもその光景が馬鹿ゞしくって笑ってしまう。警官もトホホ顔。一応、現場の保存されたトコが映るんだけどこれがまたもう‥
 そしてその夜「お通夜だ」ってクリントンは家の屋根の上で音楽を…なんだろ、アメイジング・グレイスかなぁ?しんみりはしんみりな曲なのだけどだんだんヴォリューム上げていくやご近所さんから「うるせえ!」。
 まぁそれでその猫・マウシーを殺された事で怒り心頭のクリントンの行動がもう‥他の登場人物もヘンすぎ(っていうか話がヘン)。こういう感じの映画あったよな‥と思うと『ゴーストワールド』。でもあれよりはこっちがまぁ‥明るい終わり方?
 ちなこのタイトル『マーダー・オブ・キャット(Murder of a cat)』というのがなかなか。マーダー(Murder)というのは人殺し事件の意味だけど、それが猫という。まぁそれだけそれがオオゴトで‥という意味なのかと思う。

 もしウチの猫が‥なんて考えたくナイですが、もしもしもしも!そんな事になったらボウガンの購入先をつきとめて購入者リストを何が何でもチェックして、同じボウガンを携え…そりゃMURDER!!