シンクロニシティ

 少し前にユングと河合隼雄の事をちょっと書きましたが、あの時は西欧と東洋の意識の構造的差異みたいなコトでしたが、しかしだからどっちがどうという話ではない…ただ、わたしとしてはわりと大きな問題だと思っていたりもします。

 そこでこの右画像ジャクソン・ギャラクシーの本ですが、物凄くヘンな本というか…書いてあるのは「薬物依存症で苦しんだ駄目な俺」でも「俺のような天才としては」のループ。読者を選ぶというか…わたしはamazonで買ったのですが購入者評価でボロクソに書いていた人は確か1人だけだったように思う。いや、もっと批判されるべきではというか大して売れてないのか知らないけど(amazonのユーザー評価はアテにならない事をわたしはキャットタワーで認識)。
 まぁ今んとこTV(アニマルプラネットで『猫ヘルパー』という番組をやっている)ではイイ感じなので彼は彼なりに沢山の事を乗り越えたのか?‥って随分と上から目線ですが、しかしわたしはこの人と似ていると感じるので引き込まれるのかも(でも猫に関するアドヴァイスは割と極端な例が多い)。
このジャクソン氏のカオスは自我と自己の対立、そこでしかし潜在的無意識というのが実にバラバラなので反省と傲慢がループになってしまっているのだとわたしは思うのですが‥ってわたしに言われたくないでしょうけど‥西欧系のこうした神経症をある意味解決に向けたのがユングなのですが、日本人(或いは東洋人)にはこんな本書けないだろうなぁとも。ってか書かない。ジャクソン氏は「ロマ族出身」でその父君はアメリカに来た段階で英語もロクに喋れなかった=しかし成功者で尊敬しているとの事ですが、そういうアメリカに於ける移民やエスニックのルサンチマンがよく出て来る。

 わたしは薬物依存とまではいかないけどアルコールをよく飲むので、最近は「ちょっと何とかしないと‥」と思っていた所「猫の話を読もう」と思うや「ちょっとなんとかした」ヒトの話だったり、その後不思議な事があったりして「シンクロニシティ」という事を痛感したりした今日でした。
 即ちそうなるべくしてという因果律と関係のない所で偶然が重なる。
 ただ愛猫ジョルジュは何だか不機嫌でしたが‥それはお留守番の時間が長かったから?