タイトルの意味を知らずに観ていた/ダークナイト3部作

 ここんとこのクロニクルはおいておくとして、今日CATVでバットマンの所謂『ダークナイト3部作』一挙放映を観た感想など。
 基本バットマンは好きですが主演俳優に難アリな事があって‥まず初期のマイケル・キートンはあんまりイイ人に見えない。悪役が多かったし、あと顔が2枚目ではないでしょう?ヴァル・キルマーはいいけど今度は普通すぎてなんだか。そしてクリスチャン・ベール。わたしはこの人の顔を見る度に『アメリカン・サイコ』を思い出してしまう。
 C.ベールといえば『太陽の帝國』での子役(右画像のチビ・日本軍人は似てないけどイブマサト)で初見「可愛気のない子やなぁ」と思ったのが印象的です。役柄はそうでもなかったのですが顔がなんだか辛気臭くって‥そして次に観たのが運命の『アメリカン・サイコ』。原作も読んでいたのですが恐ろしくイヤな話、その主人公。これがもうイヤな顔で‥このサイコがあの辛気臭い子供の大きくなった姿だとは結構後で知ったのですが、なんだかいい印象がない。あと『シャフト』でも実にイヤな役だったし‥兎に角いや〜な奴という(まぁこれはわたしの主観であってC.ベールは2枚目俳優の位置づけみたい)。
 そんなC.ベールが「理不尽な悪と戦うバットマン/ブルース・ウェイン」というのはなんだか‥なんだか‥ではありますが、まぁ重要なのはバットマンであってマスクを取った顔はどうでもいいかと言うとそうでもない。『ビギンズ』で顕著だったけど割とB.ウェインってヘンなキャラだった‥いや、3部作通してヘン?でもあの顔で純愛だったりとかがちょっと。
 それに比べたら大抵ヘンでダメでクソな役が多いゲイリー・オールドマンはすごく良かった。ご本人はもっとヘンでダメでクソな役が好き(そうとしか思えない過去出演作)なのかも知れないけどこの3部作では純朴で善良な警察官。だんだん出世もする(笑)。

 で、今日その3部作のうち『ビギンズ』『ダークナイト』は過去にも何度か観ていたのだけれど『ダークナイト・ライジング』は初めて観た。
 そこで初めて気付いたのが"ダークナイト=暗黒の騎士"というのが悪役ではなくバットマンの事だったという事です!
 うっそーん!と思われるかも知れませんが‥得てしてわたしは映画ひとつ観るにしても1回観て完全に理解出来ないひとなので『ダークナイト』だけ観てああ、バットマンは自らを陰の(ダーク)存在とする事でゴッサムの平和をねぇ…なんて気付かなかった。今回のタイトルが『ライジング』なのもまたかつての悪役が復帰=Rises(それは微妙に当たらずしも遠からず)するのかと思っていましたが、流石に鈍いわたしでも今回で理解した所です。
 でもいい映画でした。145分と長尺ですが飽きない。

 しかし…ラスト近く、執事のアルフレッドがイタリアで〜のシーンはやはりアメリカン・サイコのC.ベール…