シャーロック・ホームズ(2009)のアカン感じ

 別にホームズファンではないし暇つぶしにJCOMの何チャンネルだったかな?450かその辺で観たので‥それも最後まで観といて「ケチつけるなよー」と思われるかも知れませんが驚く程に「なんじゃこりゃ‥」と思ってしまいました。予めWikiで見たら「アクション・ミステリー作品」とあったので面白いカモ?と思ったのですが‥なんだか‥なんだか‥まずアクションが、左画像のR.ダウニー.Jr(ホームズ)とジュード・ロウ(ワトソン)のドタバタを主に展開される単なるオチャラケなんですよね。これは‥アクションとは呼べまい‥そしてミステリーに関しても、確かにミステリーではあるのですが、それを解き明かす(?)ホームズが常にコメディタッチ。それに背後に潜んでいるオカルト秘密結社というか錬金術に関する話が殆ど解説されないのは不親切かとも。ドタバタ劇(キレのない)で物凄く時間を割くくらいならそっちにもう少しまわした方がいいのでは?と思いました。
 実はわたしは黄金の暁とか好きなのでふんふんと観ていましたが、例えばホームズが秘密結社の親分の所に行く時、黒いマスクを被されるのですが、そのエピソードを単に「その行程は全部察知してたよ〜××行って○○の匂いがして〜」みたいなホームズのオレ話に一貫していたり。秘密結社に入信なりする時は黒いマスクを被されるという部分は親分の「基本、こういう風にしている」という一言。あと悪の親玉のケミストリー(錬金術的化学)の所を全く説明なしのすけ。まぁ、観るべきところは「ホームズとワトソンのコミカルなドタバタ」だと解釈すればこれはこれでオッケーなのでしょうが、そっちが面白くないと来ては‥まぁ、ジュード・ロウの男前を無駄遣い?監督のガイ・リッチーはマドンナと結婚してた事がある(今もしてる?知らない)ってとこがかなり笑える所かなぁ?マドンナ、男見る目なさすぎ。
 だいたいアクションといえばやっぱりカンフーだとわたしは思うのです。特にジェット・リーは大好き!もう、何というかスゴすぎ!カッコよすぎです。少林寺出身なのかな?確か少林寺の映画にも出てた。ルックスはまぁ‥で、今日この『シャーロック・ホームズ』を観ていて思い出したのはこの『ダニー・ザ・ドッグ』(画像右)。これはもう名作ですよ!画像はファイトシーンですが、これがいくら観ても飽きない位のスピードとキレ。人間がこんなに動けるとは‥って思ってしまいます。で、この『ダニー・ザ・ドッグ』は暴力的アクションシーンは多いもののすごくイイ話だったりもするんですよね。ちょっと「えー何それ?」な設定なのですが盲目ピアノ調律師サム(演じるはモーガン・フリーマン=ここでスデに良い話の予感)と出会う事で、物凄く本当に切ない話になっていきます‥でも終盤までジェット・リーは暴れまくるのですけどね。でもそりゃしゃーないわですし、そのアクションがもうスゴい。
 『ダニー・ザ・ドッグ』は2時間ない作品ですが、何度観ても飽きないです。それに比べて今日観た『シャーロック・ホームズ』は‥映画館で観てたら「金返せ」だと思いました。まぁ、好みの問題で比べてはいけないのでしょうけれども(笑)。
 あ、ダニー・ザ・ドッグのトレイラーがあったので貼っておきます↓