19年

 この時、前日飲み会に行っていたわたしはぼんやりとしていましたが、この前年末からヤンマガで連載が始まっていた『ドラゴンヘッド』が頭にあって「え!これはドラゴンヘッドみたいな?」と恐怖しました。
 漫画『ドラゴンヘッド』は修学旅行の帰りの新幹線の中で被災する所から話が始まるのですが、作者の望月峯太郎もそういう話を連載し始めた矢先、こんな本当の大震災が起こった事には驚愕されていたようです。漫画のその後の展開はもっと怖いのですが‥

 それは兎も角「揺れ」の方角がありました。神戸では「浜側」「山側」と言うのですが、その直線に対して平行な置き方をしていた家具は無事だったとよく言われましたが、ウチもそのクチ。唯一食器棚がやられましたがその程度です。神戸でも被災が2番目に酷かった区に暮らしていたので奇跡のようです。
 ただ、それで被災が大きかった友人が避難所にいるのを訪問した所「何やおまえ!写真撮りにきたんか?」と見知らぬおっちゃんに怒鳴られたのにはビックリでした。友人が話してくれたので謝罪されましたが、聞くと写真撮りにくる人がいたようす。‥被災した建物を撮りに来る人は多かったようですが、避難所の写真を撮るのは何の意味があるのかナゾでした。
 あと、避難所に「ビール800円」とか売りに来た他府県の人も悪質でした。ウチは山口組本家の近所でものすごく良くしてもらったのが印象的かな。