料理のコツ/チキンの魔女風

 9月末に帰って来た妹総書記。金正恩ほどではないけどイイ体格で、家にいると独裁者だからこのように(密かに心の中で)呼んでいるのですが、基本、イイ奴ではあります。よって「無慈悲な報復」とかはありませんが、家シェフのわたしとしては「晩御飯」が大変。妹は一人暮らしが長かったのでこった料理なんて無理やっただろうと思うのですが、そのクセ「知ったか」します。ちょっと変わった料理やソースを出すと「何これ?」「××の○○ソースです」「あぁ‥××の○○か!」絶対!知らないやろ‥
そんなワケで今夜はこの清水義範氏のお料理短編集に出ていた「チキンの魔女風」トライです。ところがネットのレシピは「コロモ」の部分がなく、どれもこれも「単なるチキン・ソテー」そんなんじゃ簡単すぎるので清水氏のレシピを、でもちょっと簡単にやってみようと思います。
 とりあえずは鶏肉にシーズニングなのですが、その内容からしてちょい前に買った「ガーリックライス」のモトを使いました。このS&Bのシーズニングはかなりしょっぱい上にガーリックが強くって一般家庭のガーリックライスには不向きで置いていたもの。でも味付けとしては間違っていないと思うし、イチイチ細かいことやってると面倒です。
 そしてネットにはなかった「コロモ」。これもQPのとマイユのマスタードを玉子とパン粉へ適当に混ぜました。マスタードのいい香り!これで仕上げるときっと香ばしくって美味しいとここで確信。料理って仕上がりの香りで「美味しそう」って期待されるものですよね。
 あとはラタトゥユ‥温野菜。本当ならバルサミコ使うのですが、これも手元にナイのでオリーブオイルで炒めた所に出来あいのドレッシングを投入の予定。本当に適当なのですが、料理ってこんな物ではないでしょうか?「なんとなくこんな味にしよう」っていう感覚が大事だと思います。レシピに従ってアレコレ何ミリグラムとかで作って美味しいものが出来たらイイですが、目標の味がまず解っていないと料理って難しいと思うのです。
 そして鶏をまずソテしたものに「コロモ」をつけて焼きます。ここが新機軸というかこんかいのポイント。コレなしなら普通のチキンソテー。それはそれで美味しいと思いますが兎に角、妹総書記を驚かせるのがこちらの魂胆なのではずせません。なかなか順調です。
 小説の方では仕上げにパプリカ粉をドサッとふりかけて真っ赤に‥とありましたが、パプリカ粉なんてそんなに使わないし買うのもったいないので割愛。味にそんなに違いはないはずです。
 はい、出来上がり!↓本当はコロモが落ちるのでカットせずに出したかったのですが「ご飯のオカズ」派の母&妹を考慮しました。
 しかし写真がヘタなのが残念です。あと、ベビーリーフでもあしらった方が色合いはよかったかも?
 
 さて、妹総書記の感想はというと「これはチキンピカタやね、美味しい美味しい」‥はいはいはいはい‥言いたいんやね‥でもね、チキンピカタとは全然ベツモノですよ‥
 チッ‥パプリカ粉をケチらなければよかった‥そしたら見た目のインパクトは違っていたでしょう。
 味のほうですが、めちゃくちゃ美味しかったデス!コロモに使ったマスタードの香りと酸味が効いています。あと、ガーリックのシーズニングも丁度イイ感じ。鶏もも肉2枚を4分割したのですが、ちょっと物足りないくらい。4分割の1/4は父におそなえしたのですがシッケイしたかったほど。ラタトゥユも玉葱ドレッシングで成功でした。
 お酒を飲まない母&妹総書記「これはご飯に合う味や」と喜んでいましたが、わたしはワインの一杯も欲しかったデス‥