何度もTシャツを着替えながら聴いた音楽


1.TheroniousMonk/THERONIOUS MONK TRIO
 やたら難解なように言われるモンクですが、それはモンク的に音楽と渡り合おうとする結果だと思います。実際、かれの曲の進行は複雑なメソッドに則ってる、でも、リスナーがソコまで考えなくてもいいわけで。
 特にこのアルバムは「モンクって面白い〜」っていう面がよく現れている作品です。
 先ずA-1"LITTLE ROOTIE TOOTIE"が面白い。自作曲をよく弾くモンクがこの曲を他のアルバムで弾いてるのは寡聞にして知りませんがちょっとないユニークさ。そしてそのメロディにレスポンスするブレイキーがまた面白い(あとマックス・ローチがDrのナンバーも収録されていますが、こっちはなんとなくマジメな印象"BEMSHA SWING"とかさ)。
2.JohnColtrane/MY FAVORITE THINGS
 このタイトル曲"My favorite things(私のお気に入り)"をコルトレーンのオリジナルだと思っている人が多かったりするけど、この曲は『サウンドオブミュージック』の挿入歌。
 でも、それ位このアルバムの演奏は「トレーンのオリジナル」って思わせるほどの歌いっぷりです。他の3曲も有名なスタンダードばかりで夏の夜に似合う感じ‥
 そして私が嫌いなマッコイ・タイナーもここではイイ、っていうかコルトレーンとマッコイって相性いいんだろうなぁって思わせる名調子。
3.WainShorter/SPEAK NO EVEL
これは正にジャケ買い!したアルバム。
 モード奏法というのが解らない私、でも一聴して「おしゃれじゃん」と思いました、そして前作"NIGHT DREAMER"と聞き比べなんか違う‥そして判明。
 ピアニストが違うんだ。ハービー・ハンコックはモーダルな曲想が生きる、なんていうか"シャレた"演奏が出来るんだけどマッコイ・タイナーは重い。悪くはないけど、重い。
 純粋にスキキライの問題ともいえるのですが‥