タイタス

 あと、これ観た。シェイクスピアの『タイタス・アンドロニカス』を映画化した『タイタス』。もう何回か観てるんだけどこれ面白いねん‥お話は古典的な復讐劇だしセリフは殆ど原典通りなのでちょいまどろっこしかったりするけどヴィジュアルが秀逸!
 時代を超越した設定で衣装や建築物、そして音楽も!
 監督のジュリー・テイモア女史はミュージカル『ライオン・キング』の演出でトニー賞をとったひととかで、この映画でも実に意表を突いた設定と演出がみれます。
 1999年作というのが信じられない新しさ!がっつりとした映画らしい映画が観たいというむきにはオススメです(‥2時間50分あるし)。
 ところで『タイタス・アンドロニカス』を書いたシェークスピアって矢張り噂に違わず女嫌いだったんじゃないかなと思う。
 タイタスと彼が捕獲したゴートの女王タモラの確執がこの話の基底にあるのだけれど、もし私がタモラなら同じ事したと思うわぁ‥女にとって自分の子供殺されたら正に「鬼にも蛇にもなりまする〜」ですよ。
 それに対しアンドロニカスは自分の子供を「名誉の為」という理由で2人殺してる。理不尽にも程があるって!