橋本治/貧乏は正しい

 とりあえず私にはさして取り柄はありませんが「ケチ」って事には自身があります。
 だって商業のあり方にすごく疑問を持っているから。食料品とかではかなり本格的な価格競争になってるからそこでは消費者の判断に拠ると思うけど、私はバブルの頃から『雑貨やアクセサリー、そしてその広報』というものの「虚業」が疑問で仕方なかった。
 あってもなくってもイイものを作りそれを広報する為に博報堂や電通とかに多大な経費を使って多大な広告を打ち原価500円くらいのものを2000円位で売る、その事が馬鹿らしかった。
 ついでに言うとマイ父だってそういう風潮に乗ってた。かれは大手アパレル会社をお客さんとして"JJ"を始めとするそういう雑誌に出す事で儲け「これがパパの芸術だ」とか言ってたけどそんなの芸術じゃない。そんなのたまさかのゴミだ!
…そうした"バブル"及びその後を明確に分析したのが橋本治氏の『貧乏は正しい』。この本は本当に正しい。
 そして、そう、私の「ケチ」は橋本治氏の合理性に合致すると思う。