嫉妬の時代/岸田秀

 pontueに貸してたのこないだ会った時返して貰ったんで読み返している。私は分析心理学に於けるフロイトの功績は一切認めていないしもし功績があったとしたら「心理学」というジャンルを発見した事だけだと思う。真に分析心理学を深化させ"Pshyche=魂"の問題にまで至ったのはユング、しかし日本に於けるユング派第一人者の河合隼雄氏も言及しているがユング的精神構造分析は日本人に当て嵌まらない事が多い。寧ろフロムの社会的分析の方が受け入れ易い‥そこで岸田秀氏の唯幻想論、氏はフロイト派ですが、その分析論は遥かにフロムを超えてプラクティカル。そして「嫉妬」という感情を分析したこの書は「嫉妬というものは自我と切り離せない」という事を詳しく書いてい、曰く「人間はそもそも全知全能という有意識から始まる」そりゃそう、赤ちゃんの時の私は私しか認識しない、世界は私、私が世界。そこから母親と関係を持ち認識に於いて挫折していくetc,etc... 名著です。(ちなみにマイ日記を英訳で誰かが読んだというのでハシャグのは正に意識的であれバカ=幻想我強すぎ=ナルシスト...あちゃ〜)