呉智英/犬襦派だもの+父親話

 呉智英の書くものは昔から好きだったけど一冊物を読むというのは初めてのことです。この本はいろんな媒体に書いたものを纏めたものなので中には読んだ事のあるものも。でも面白かった。アートなんていうあってもなくてもイイものに手を染めた人間がオカルトに走る構造なんてナイス。あと親御さんに関する記述が興味深かった。まったくウチとソックリなのだけど、もし私が男だったらどんな風になってたかなぁ‥みたいな事をかなり真剣に考えたりも‥そんな今日、母親オデカケなので私が料理です。
 マイ父親は昔から私のつくった料理を食べませんでした。しかし6年前頃に近所の食べ物屋で私がバイトするようになって漸く食べるように。そう、ヤツとしては「料理なんて主婦がする事」という発想、でも私が料理を仕事にするようになってしまっては認めざるを得なかったんだろう。以降、マイ料理を喜んで食べてる、しかし悪いんだけど料理や味覚に関するセンスは母親譲り。もちっと自分の嫁を評価しろよ。私は母親から生まれてるんだし。