ミュージカル

 大概アメリカの悪口を言う私ですが、でも10代の頃は当地でかなり楽しく過しました。ヴァージニアのメソジスト系全寮制学校なんてチョロイわけで。ただお休み中は引き取り手がないと学校に残らないといけないというシステムだったのでクリスマス休暇はあえて学校に残り、そこから何マイルか忘れたけどのトコにあるタバコ屋のにーちゃんに頼んでグレイハウンドのバス停まで送ってもらいニューヨークはマンハッタンに脱出したりも。一応その事は親に知らせ、父親の知り合いの日本人カメラマンのお世話になりましたがつくづく楽しかったです。当然学期明けてリストリクションにあいましたが、カフェテリアで食事時1人だけ壁に向かって食べないといけないというレベル。それも1週間。ある意味スターでした。
 さてミュージカルですがこれは学校の中で有志を募って‥5人フルキャストなのですが中に"mute"というパントマイム役があったので当然オーディション受けて役ゲット。でも歌えたらなぁ〜とは思い、ピアノ弾けるからそってでも‥と音楽監督の先生に言うと、全然関係ナイけどクワイヤの伴奏をさせてくれました。あとリサイタルまで!演目はショパンのワルツ(C#mのあれ)とスコット・ジョプリンのラグタイムでしたが全校生徒は校内にあるチャーチに集められ、イヤでも私のピアノを聞かされるハメに陥ったわけです。いい国だと思いましたよ、その頃は‥