ユービック/P.K.ディック

 ディックの小説読む度に本当に未来って解らない物だと思う‥と、いうのもディックの小説に出てくる未来はまさに今だからだ。そしてそこに未知の事実も多いけどそこで描かれる一般人の生活は古めかしい。寧ろディックの同年代のまま。それを考えるとS.キングなんかが現実を描いているのの方がシュルレアルだしいっそSF的なようにも‥それは兎も角この『ユービック』はやはり名作。ディックの代表作というと『火星のタイムスリップ』との説がメインっぽいけど私はこっち。しかしディックって散々悪夢観た人なんだろうなって思う。私のあのナチス人体実験の夢だってもし私が小説家ならすごい話書けそうな感じだった。ドラッグ使用してようがしていなかろうが夢には関係ない。ましてディックはポットレベルだったみたいだし。