邦題が問題=『犯罪心理鑑定人』

 昨日「思い出すだに泣けてくる」という母親の妄言を信じて『半落ち』の続きを何週間か振りに根つめて最後まで観てやはりドコがイイ話なのかピンと来なかった。寧ろ右陪席のイキナリな主張こそは正解なんじゃないかって思った程度だ。人それぞれ事情はアルし考え方だって人ソレゾレってのが世間でしょう。
 さて、そういう訳で『犯罪心理鑑定人』。のっけから捕まってる犯人がかなりのシロモノなんでさぞかし面白い攻防が‥とイメージとしては『分析心理官:サム』系の展開を期待してたんだけどもう!何ですかコレ!単なるパニック映画。そもそも原題"Dark Asylum"にこういう邦題付ける方がどうかしてる。あとストーリー展開にも「ダメ映画」特有の「多分作り手側は論理的整合性確信してるんだろけどコッチに届いてませんよ」的イキナリな発言も多数。その最もたるのが(一応主人公だけどパニクるしか脳がない)精神科医の女がイキナリ終盤犯人の名前を呼び「このクソ野郎」みたいなとこ。解らん!って!誰よそれ!友達!?アトいろいろ突っ込み所はあるんだけどこんな映画に突っ込むと底なし沼に駆け込むようなもんなんで無視さして貰います。でもこの犯人=Trasherはなかなかエロチックだったんでそれ位かな、良かったトコ(ちなみに犯人の風貌はボボ・ブラジルが白人になってテンパッた感じ)。
 ちなみにこの映画の後に放映された『ケミカル51』はS.L.ジャクソンがセルフプロデュース+主演の面白そうな映画だしこっちに期待シフトです。S.L.ジャクソンはあんまり好きじゃないけどR.カーライルが絡むみたいなんで面白いんじゃないかな。ちなみにコッチも原題と邦題かなり違うけどアレに『犯罪心理鑑定人』って付けてんのよりはマシ。