マガジン

 マガジン=Magazinは実に微妙なバンド。恐ろしく才能あるメンバーによって成り立っていたバンドだし凄くイイ楽曲を残している。まずVo.のH.デヴォートはマガジン以前にバズコックス(TheBuzzcocks)のヴォーカリストとして"Boredom"と"Orgasm Addict"という曲でパンク初期(77)にそこそこのヒットを出している。ちなみにバズコックスはその後P.シェリーがヴォーカルになりチャーミングな曲をリリース*1、全然デヴォートのテイストと違うのが面白いけどコレはコレでかなりイイ。『ゴーストワールド』でもその頃の曲が一曲かかってた*2。他のメンバーの前歴は判明しないけど、マガジン後の活動が一種華やかだ。まずギターのJ.マクガフはサックスも吹ける才人だがとにかく天才でマガジンの後スージー&バンシーズのギタリストになって独特な音楽世界を展開していたけどファッションセンスの独特さで損をしている感があった。ベースのB.アダムソンはフレットレスのベースを繰るスタイリッシュな姿がマガジンでも一番オシャレな感じがした物だ。そしてマガジン後、勝手に映画を設定してそのサントラを作ったりしていたがD.リンチの『ロスト・ハイウェイ』では本当にサントラの一部を担当していた。偉いものだ。ドラムのJ.ドイルは不明。つーか私自身ドラム系に興味無い。あとキーボードのD.フォーミュラはもしかして一番興味あるけどこれも不明。マガジンに於けるキーボードってマクガフのギターの次に重要なんですけどね...

*1:その楽曲は『SINGLES GOING STEADY』で聴ける

*2:"What do I get?"ソーラ・バーチが髪を緑にしたトコでかかってたような