その3・ディナー

 クリスマスだしたまには外食したいけど...という母親が「やっぱ焼肉かなぁ」というので以前から気になってたフレンチの店で食べたらいいやん、と言うと「アレ載ってたあまから手帳もうナイわ」。そこで私は自転車でその店迄行き、店名を連絡し104で調べるように指示。すると少ししてマイ携帯に「1人8,000円やって」との報告。「バカヤロー!市街地ならクリスマス15,000位取る事思ったら安いんだよ、さっさと予約しろ、私が奢る!」という内容を思いっきり震え声でボソボソと弱気に返し私は銀行に自転車フルスロットル。
 さてその新興フレンチ『シェ・サダ』の料理はそれなりに考えられた内容だったし、本当に誰かのお宅に招かれて食事してるような雰囲気はよかったけど私の舌には合わなかった。味、薄すぎ。でもソコで母親と妹がお客様として如才無く振る舞うのはイイけど、バブルの頃はそれこそもっと高い店でワイン2本は空けてた父親が1本で、その上デザートまでちゃんと食べたのが心に痛かった。デザートなんてパスしてチーズなりとってワイン注文してくれた方が懐は痛んでも心は痛まなかったと思う。上手く言えないけど...