90年代・コンピニのおでん

 今日のお昼、何故かコンビニのおでんが食べたくなって事務所に近い『サークルK』に行くとおでんが無くなっていた。売り切れてたんじゃなく鍋ごと消滅していた。"やっぱ昼からおでんはダメか..."と思いつつ堺筋をわざわざ渡って『サンクス』に行くとちゃんと『おでんコーナー』はあり、時まさに宴も酣って感じにOL3人組がセルフサービス中。もしかして『サークルK』のおでんは不味くて不評のあまり撤去されたんだろうか?...って『サンクス』のソレもそう美味しくはなかったケド、まぁこの時期は温度も美味しさのうち?ところでそのたいした事ナイおでん食べつつ読んだのが大槻ケンジが90年代に関して書いたエッセイが文庫になったやつでこっちもまぁ...。
 でもソレ読んでて私が過去にコンビニでおでん買ったのって10年以上前の事だというのに気付いた。それもカナリ酷い思い出。
 当時、今勤めている事務所に程近いメーカーの企画室に年間契約で雇われてた私はバイト自由なんで専門学校の頃のクラスメートのカクがイラスト担当しているタウン紙に時々代役でイラスト描いたりしてい、そのタウン紙の忘年会に参加した時の事だ。私は昭和天皇の崩御でなんとなく右翼というものに興味を抱きイキナリ新右翼の某団体の大阪支部長になっていたのだけど、そのタウン紙の編集スタッフに1人「お父さんが共産党員」という女史がいた。女史っても彼女・カトウさんは同年代のオサレさんでその上「食うより飲む」系だったので私たちはユルユル飲みつつ鍋に熱中する他メンバーを尻目に湾岸戦争をネタに「許すまじはアメリカの帝国主義!」ってなんか昭和20年代生まれのオヤジみたいなノリでもの凄く盛り上がり、気付くと翌朝、中津の私のカレの部屋で目を覚ました。ソコにいたのは未だ爆睡中のカトウさんとぼんやりTVを観ているクラスメート・カク。目覚めた私にカクは「マツオ君(マイカレ)もう仕事行ったよ...ほんまにアンタ酒癖悪いけどカトウさんも大概やな。」と言いつつお腹すいたし何か食べに行こうと提案。でもカトウさん置いてくワケにもいかないので起こそうとするとコレがまた起きないし私も眠いのでマツオが当時ハマッてて常備してたドリトスを袋ごとカクに出して私はまた寝た。結局私たちがマツオの部屋を出たのはもう午後も1時頃だった。
 近所のサテンでカクがランチとかあるかと尋ねると「ランチあとちょっとしかナイ」と言われたけど私もカトウさんも特に何か食べたいと思ってなかったしカクはカクで「私、カレーでええわ...でもえらい目したし奢ってもらうで?」と宣言しつつランチより安いカレーセットを注文。私とカトウさんは「カレーやって」「よくそんなもん食えるな」とか言いつつ実際カレーが到着するともう音がでる程のゴクリ。酔い醒め頃カレーの匂いってすごい吸引力あるし。
 で、カクに「一口味見させて」と私が言うとカトウさんも「私も...」と立場逆転に加えカクは「Sもカトウさんも鍋の最後のうどんやモチ食べた上、ローソンのおでんまで食べといてよう食べるわ!」と爆弾発言...うどん...モチ...おでん...って何ソレ?って私が首傾げてるとカトウさんがイキナリ笑い出し「そういやSサン、ローソンのおでんの鍋に財布落としたんちゃう!?」...マジかよ!ってチェックするとまじでしたわ。まだ新しいS.リキエルのピンクの牛革の財布ベトベトでお札ひっついてんやん!
 ...というのがマイ・ラスト・おでんメモリー(数年前極真空手の忘年会でこの話したら「そのネタ貰うわ!」って誰も本気にしてくれなかった)。

 p.sちなみに今日『サンクス』で買ったのはコンニャク2切れとエビ入り練り物の団子が2ケ串に刺さったヤツ。予想に反してコンニャクの方が断然美味しかったというか練り物かなりダメでした。