今日のラブソング "Maybe this time"(映画『CABARET』より)


 歌手としてジュディー・ガーランドもその娘のライザ・ミネリもなんか大袈裟すぎてわたしとしては個人的にイマイチなのですが映画『キャバレー』でライザ・ミネリが演じるサリーは好きです。ハデハデというか異様にテンション高い女性の役なのですが、実はボロボロに不幸という‥ そういう境遇を吹っ飛ばすように元気一杯なのがなんともいえない。
 そんな彼女が「今度こそは?(Maybe this time)」と恋の予感に燃え上がって歌うこのシーンはなかなかです。実際のところ彼女(劇中のサリー)はこの直前まで「エッ!?」な目にあってますしリアリストで、まぁそうそう上手くはいかないのですが、一時でも(ああ、本当に一時なのだけれども)幸せ気分を味わっているここいらのシーンは観ていて「よかったねー」と言いたくなりますし、曲としてもいいです。でも幸せは一瞬なんですよね‥