自己主張がヘタであること

 私は特に、何に於いても「絶対、これ!」といった強烈というか情熱に満ちた「好き!」が、ない。当然「嫌い!」も。
 昔からそうだったような気がする。
 その理由は「自己主張がニガテ」ましてや「言い争い」になったりするのがイヤだったから。
 
 でも昔はすごく好きなものやすごく嫌いなものがあった。
 特に子供の頃、私は自分の両親が私を子供扱いするのが嫌いだった、即ち「私の意見を無視する」が「依存せねばならない」相手に刃向うことが不可能であったということだ。
 私は髪をのばしたかったし、ピンク色やレースのついたような「女の子」の恰好がしたかった。
 だのに、そこらのこじゃれた男子より短い髪(ワックスで立ててないパンクヘアのよう)で、洋服はというと暗い色のアイヴィールック、或いはピエール・カルダンの浮きに浮きまくるジャンプスーツ..etc,..。
 兎に角、当時の私は両親(というか特に父親の趣味だったのを後々知ったのだけれど)の押し付けを徹底的に嫌っていた。

 まぁファッションに関してはオトナになってから微妙に父親の趣味を継承していたりするので、強ち悪いことばかりではなかったのだけれど。
 しかし自己主張がヘタであることは幼年期の環境が影響しているように思う。