小学校3年生の運転手


 きのう月曜の朝、夢のなか小柄で「にんじん」のよう赤毛にそばかすのサラリーマンが登場した。

 行く宛てがなさげな彼は、しかしどこからか車を運転して来「どこに行きますか」と尋ねる。外はピカピカに晴れた朝で。
 そうだ、この運転手なら黙って海岸線を走り続けあの港町‥というかよく考えてみれば船着場と表現すべき規模のスペースなんだけど‥に向かってくれそうだ。
 
 そう思っていると仕事場らしき廃墟にいる。
 そしてこれも薄汚れたマイ上司が「早く仕事を済ませないとすべてがオジャンだ」とうわ言めいて。


 なんとも鬱陶しい・・・・・


 ふと窓から(と、いうか窓の残骸から)外をみると"にんじん"サラリーマンが田舎のホストめいたパープルのスーツ姿、にこやかに黒塗りのオープンカーの傍からこちらを見上げていてなんとなく申し訳ない。そんな方向違いのサービスはいらないのにな。
 と、私の背後にいた誰かが「でも小学校3年生なんでしょう?」と口走る。

          ★          ★
 と、いう夢の気持ちよさに負けて昨日は12時半過ぎに出勤デシタ。
 ところで"にんじん"クンはマイ猫ジョルジュ王子だったに違いない。
 もっと眠っていたら彼は車を走らせあの船着場に行ったに違いない‥