2008-11-10 坂を下って 猫 詩 鋼鉄のような曇天のもと 私は自転車で走りぬけるに違いない‥ きみの夢のなか 見知らぬ路地裏を 坂を下って美しい仔よその眠り 二度とは帰らぬ 緑の空 そして蒼褪めた唇 いつか南洋の小さな島を 訪ねること夢見てゐる