"小谷野敦っちゃ『もてない男』に関する新書で結構面白いコト書いてたしさぞかし‥と思うとこの本は面白くなかった"みたいな意見がネト内で多かったのですが、確かに。結構な大冊なのですが全体的に「メモ書きの羅列」という印象は否めません。
でも「小谷野GJ!」と思えたのは"松子神話"を覆した事かな?だいたい谷崎程の"新しいもの好き"が終世松子を愛したとは思えないし松子夫人による『神話』を信じる方もどうかしてる。
谷崎の資質からしたら松子が"嫁"になった段階で既にもっと新しい"女神"を探したに違い無い。
そしてそれが千萬子というのが情けないけどさ‥